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サラリーマンの筋太郎です。
今回も日経平均株価の相場分析です。
昨日の日経平均株価は前日とほぼ横ばいの20,774.04円で取引を終えました。
昨晩の日経225先物ナイトセッションでは130円ほど上昇しています。
昨晩はECBのドラギ総裁の発言がありました。
欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で政策金利の据え置きを決定。
さらに、フォワードガイダンスを修正し、現水準の金利を少なくとも2020年上期末まで維持すると、従来の「年末まで」から利上げ見通しを6カ月延長しました。
市場では利下げ観測が強まる中、会合後の会見でドラギ総裁は「ECBは不測の事態には行動することを約束する」と断固とした方針を示した一方で、「経済指標は悪くない」「見通しの著しい悪化は見込んでいない」と景気に楽観的な見通しを示しました。
米国は利下げを示唆した一方でEUは据え置きの方向になりました。
ユーロ高ドル安が進みそうですね。
1.昨晩の米国市場は?
昨晩の米国市場のダウ工業株30種平均は181ドル上昇しました。
米国とメキシコの政府高官は、メキシコが移民流入阻止に向けてグアテマラ国境に軍部隊6000人を派遣する方針や、米国が中米から北上する移民集団を第3国に強制送還することを容認する案を盛り込んだ移民対策について討議していると、米紙ワシントン・ポストが6日報じました。
トランプ大統領は先週、メキシコ国境からの不法移民流入に同国が十分に対応していないとし、6月10日以降メキシコからの輸入品すべてに5%の関税を課し、移民の流入が止まるまで関税率を段階的に引き上げると表明。
メキシコは関税発動を阻止するため、米政府高官と協議を行っているそうです。
このようにメキシコ関税の先送りの憶測が進んだため、株の買戻しが進みました。
2.PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
私はいつもPERの水準で判断しています。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERは11.73倍、EPSは1,771.02円でした。
EPSが横這いということは日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がったのはPERが上昇しています。
これは、昨日はFRBの利下げの可能性を織り込みPERが上昇したため株価上昇をしたことがわかります。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER13倍 23023.26 円 →上値メド
- PER12倍 21252.24 円 →妥当な水準の中心
- PER11倍 19481.22 円 →下値メド
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
6/6を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/6/6 20,774.04
- 2019/6/5 20,776.10
- 2019/6/4 20,408.54
- 2019/6/3 20,410.88
- 2019/5/31 20,601.19
- 2019/5/30 20942.53
- 2019/5/29 21003.37
- 2019/5/28 21260.14
- 2019/5/27 21182.58
- 2019/5/24 21117.22
- 2019/5/23 21151.14
- 2019/5/22 21283.37
- 2019/5/21 21272.45
- 2019/5/20 21301.73
- 2019/5/17 21250.09
- 2019/5/16 21062.98
- 2019/5/15 21188.56
- 2019/5/14 21067.23
- 2019/5/13 21191.28
- 2019/5/10 21344.92
- 2019/5/9 21402.13
- 2019/5/8 21602.59
- 2019/5/7 21923.72
- 2019/4/26 22258.73
- 2019/4/25 22307.58
です。
ここから25日の平均と標準偏差を求めます。
- 25日平均:21,203.40円
- 標準偏差:457.98円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
- +3σ 22577.35 円
- +2σ 22119.37 円
- +1σ 21661.38 円
- 25SMA 21203.4 円
- -1σ 20745.42 円
- -2σ 20287.44 円
- -3σ 19829.46 円
ボリンジャーバンド水準で見ると6/6は-1σ:20745.84円付近で終値をつけています。
6/7にこのまま25日移動平均線21203.40円に戻すか、再び-2σ20287.44円まで落ちるか注目です。
まとめ
- ECBは金利据え置きを表明
- 21252.24円:PER水準で見た場合→PER12倍
- 21203.40円:25日移動平均線
- 20745.84円:ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 20287.44円:ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
相場の予測はできません。
しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。
異常な安値はいずれ修正され上がります。
異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。
そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
参考書籍
ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]
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