トレーダーが陥ってしまう心理的な弱点とは?

報酬系に関する研究の嚆矢に
スキナ ーという人がいます 。
あの有名な 、レバ ーを押し下げると
エサが出る箱
=スキナ ーボックス
を作って 、ネズミがどういう行動を
するかを研究した人です 。



スキナーは 、次の四つの条件を設定し 、
ネズミがもっともレバ ーを
押し下げるようになるのはどの条件下か 、
という実験を行いました 。
①レバ ーの押し下げに関係なく 、
一定時間間隔でエサが出る
=固定間隔スケジュ ール
②レバ ーの押し下げに関係なく 、
不定期間隔でエサが出る
=変動間隔スケジュ ール
③レバ ーを押すと 、必ずエサが出る
=固定比率スケジュ ール
④レバ ーを押すと 、不確実にエサが出る
=変動比率スケジュ ール
この中で、もっともネズミが
ハマりやすいのは④です。
トレードも④です。
テクニカル手法や
ファンダメンタル手法を駆使しても、
利益が出たり、損失を出したりします。
つまり、トレードの行為自体が
心理的にハマりやすい構造になっているのです。
私たちはこの特徴を理解して、
規律を持ったトレードを
しないといけません。



参考
『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』(山口 周 著)
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