本ブログをお読みいただきありがとうございます。
サラリーマンの筋太郎です。
今回も日経平均株価の相場分析です。
昨日の日経平均株価は前日から大きく上昇し20,776.10円で取引を終えました。
昨晩の日経225先物ナイトセッションでも70円ほど上昇しています。
1.昨晩の米国市場は?
昨晩の米国市場のダウ工業株30種平均は207ドル上昇しました。
米連邦準備理事会(FRB)は5日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済活動は回復している中でも、企業は世界的な貿易摩擦が事業の負担になることを懸念しているとの認識を示しました。
ベージュブックによると、経済活動の伸びが「わずかに改善」していることが指摘され、4月から5月中旬にかけて「緩やか」だったと報告を受けたといいます。
一方、米中貿易摩擦を巡り懸念を示す企業が多かったとした。セントルイス地区は「中国との貿易問題に起因して伸びが鈍化したという包装産業からの報告があった」といいます。
FRBの利下げがどうなるか、しばらく注目しましょう
2.PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
私はいつもPERの水準で判断しています。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERは11.76倍、EPSは1,766.68円でした。
EPSが横這いということは日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がったのはPERが上昇しています。
これは、昨日はFRBの利下げの可能性を織り込みPERが上昇したため株価上昇をしたことがわかります。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER13倍 22966.84 円 →上値メド
- PER12倍 21200.16 円 →妥当な水準の中心
- PER11倍 19433.48 円 →下値メド
FRBの利下げの行方でPERがどのように変化するかに注目です。
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
6/5を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/6/5 20,776.10
- 2019/6/4 20,408.54
- 2019/6/3 20,410.88
- 2019/5/31 20,601.19
- 2019/5/30 20942.53
- 2019/5/29 21003.37
- 2019/5/28 21260.14
- 2019/5/27 21182.58
- 2019/5/24 21117.22
- 2019/5/23 21151.14
- 2019/5/22 21283.37
- 2019/5/21 21272.45
- 2019/5/20 21301.73
- 2019/5/17 21250.09
- 2019/5/16 21062.98
- 2019/5/15 21188.56
- 2019/5/14 21067.23
- 2019/5/13 21191.28
- 2019/5/10 21344.92
- 2019/5/9 21402.13
- 2019/5/8 21602.59
- 2019/5/7 21923.72
- 2019/4/26 22258.73
- 2019/4/25 22307.58
- 2019/4/24 22200
です。
ここから25日の平均と標準偏差を求めます。
- 25日平均:21,260.44円
- 標準偏差:488.72円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
- +3σ 22726.6 円
- +2σ 22237.88 円
- +1σ 21749.16 円
- 25SMA 21260.44 円
- -1σ 20771.72 円
- -2σ 20283 円
- -3σ 19794.28 円
ボリンジャーバンド水準で見ると6/4は-1σ:20771.72円付近で終値をつけています。
6/5にこのまま25日移動平均線21260.44円に戻すか、再び-2σ20283円まで落ちるか注目です。
まとめ
- FRBのパウエル議長による利下げ示唆で株高効果継続
- 21260.44円:25日移動平均線
- 21200.16円:PER水準で見た場合→PER12倍
- 20771.72円:ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 20283円:ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
相場の予測はできません。
しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。
異常な安値はいずれ修正され上がります。
異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。
そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
参考書籍
ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]
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