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サラリーマンの筋太郎です。
今回も日経平均株価の相場分析です。
前営業日の日経平均株価は下落。20649.14円で取引を終えました。
しかし、日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は微減で20820円で引けています。
昨晩の欧米市場は?
米国市場
米国株式市場は反発して終了。堅調な中国の経済指標に加え、香港での情勢改善、英議会が欧州連合(EU)からの「合意なき」離脱回避に向けた法案を可決したことを受け、市場心理が上向きました。
[ニューヨーク 4日 ロイター]
欧州株式市場
ロンドン市場
反発して取引を終えました。英議会が合意なき欧州連合(EU)離脱を回避する対策を取ったことで市場心理が好転しました。また、香港の抗議活動が終わるとの期待からアジアへのエクスポージャーが高い銘柄が買われました。英与党は3日、保守党議員の離党を受け過半数割れ。移行期間を設けずに10月31日に強硬離脱することを避ける法案の可決に向け、合意なき離脱に反対する議員たちが下院の主導権を握りました。オアンダ(ロンドン)の市場アナリスト、クレイグ・アーラム氏は「総選挙で保守党が遅れを取れば2回目の国民投票の可能性が少し高まる」としました。香港政府は、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を撤回。香港では改正案を巡って抗議活動が何カ月も続いています。[4日 ロイター]
欧州市場
反発して取引を終えました。イタリアで新内閣が発足したことで同国株が買われました。また、英国や香港の政局不安が和らいだ兆しも市場心理好転の材料となりました。コンテ首相は新内閣を発足。新興組織「五つ星運動」と中道左派「民主党」の連立政権が樹立しました。前倒し総選挙や政局不安の長期化を回避しました。イタリアの主要株価FTSE・MIB指数は1.58%上昇。イタリアの銀行株指数は1.7
5%上昇しました。英下院は3日、合意なき欧州連合(EU)離脱を阻み、離脱期日を延期させる法案の審議実施を承認しました。ジョンソン首相は総選挙の実施を求めました。香港政府トップの林鄭月娥行政長官は4日、香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を正式撤回すると表明し、買い安心感が広がりました。[4日 ロイター]
PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERとEPSは
- PER: 11.72001339 倍
- EPS: 1,761.87 円
でした。
EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER13倍: 22904.31 円 →上値メド
- PER12倍: 21142.44 円 →妥当な水準の中心
- PER11倍: 19380.57 円 →下値メド
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
9/3を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/9/4 20,649.14
- 2019/9/3 20,625.16
- 2019/9/2 20,620.19
- 2019/8/30 20,704.37
- 2019/8/29 20,460.93
- 2019/8/28 20,479.42
- 2019/8/27 20,456.08
- 2019/8/26 20,261.04
- 2019/8/23 20,710.91
- 2019/8/22 20,628.01
- 2019/8/21 20,618.57
- 2019/8/20 20,677.22
- 2019/8/19 20,563.16
- 2019/8/16 20,418.81
- 2019/8/15 20,405.65
- 2019/8/14 20,655.13
- 2019/8/13 20,455.44
- 2019/8/9 20,684.82
- 2019/8/8 20,593.35
- 2019/8/7 20,516.56
- 2019/8/6 20,585.31
- 2019/8/5 20,720.29
- 2019/8/2 21,087.16
- 2019/8/1 21,540.99
- 2019/7/31 21,521.53
- 2019/7/29 21,616.80
- 2019/7/26 21,658.15
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA: 20,665.57 円
- σ: 296.14 円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ : 21554 円
- +2σ : 21257.86 円
- +1σ : 20961.71 円
- 25SMA : 20,665.57 円
- -1σ : 20369.43 円
- -2σ : 20073.28 円
- -3σ : 19777.14 円
ボリンジャーバンド水準で見ると9/4は25SMA:20666円の上で終値をつけています。
9/5のナイトセッションでは20820円のため25SMAの下にいます。
まとめ
- 21142 円 :PER水準で見た場合→PER13倍
- 21554 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
- 21258 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
- 20962 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 21142 円 :PER水準で見た場合→PER12倍
- 20666 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
- 20369 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 20073 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
- 19777 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
- 19381 円 :PER水準で見た場合→PER11倍
米中対立が再び激化すればPER11倍を割り込む可能性すらあります。
世界が穏やかになればPER12倍まで戻す可能性があります。
ボリンジャーバンドの節目は一時的な折り返しの目安になります。
PERの節目は折り返しの目安として使用します。
相場の予測はできません。
しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。
異常な安値はいずれ修正され上がります。
異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。
そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
参考書籍
ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]
※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。