【2019.7.1】米中協議は通過。これから大きく動くか?【初心者向け】


本ブログをお読みいただきありがとうございます。

サラリーマンの筋太郎です。

今回も日経平均株価の相場分析です。

昨日の日経平均株価は微減して21,275.92円で取引を終えました。

米中協議では追加関税の回避やファーウェイへの制裁回避がありひとまずは一安心です。

懸念事項のイベントを通過したため、本日から上昇の可能性があります。

先週までに停滞していた分、大きな値動きがあるかもしれません。

もちろん、米中貿易摩擦の問題は先送りになったに過ぎません。

何か逆サプライズがあれば大きく下げることがあることを忘れずに。

日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近はやや上昇の21310円で引けています。

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米中首脳会談の結果は?

 大阪で29日に行われた米中首脳会談では、米国による中国から3250億ドル規模の輸入品に対する25%関税の賦課が回避されたものの、両国の対立は長期化しそうだとの見方が専門家から提起されています。その背景に軍事的な優位を支える最先端技術を中核とした知的財産権を巡る争いがあり、簡単に収束しないためです。米中の間で翻弄される日本企業は、最適なビジネスモデル構築に向け、手探りの展開が続きそうです。

米中対立、長期化の可能性

 29日のトランプ米大統領と習近平中国主席の大阪での米中首脳会談では、当面米国が3250億ドル分の中国からの輸入に25%の関税を賦課することなく、米中通商交渉を再開することで合意。米企業がファーウェイに対し、安全保障上の懸念がない限り、部品供給することを認めると米側が提案しました。

 しかし、米中間の対立の根本には、貿易収支の不均衡ではなく、軍事的な優位の確立に不可欠なハイテクを中心にした知的財産権を巡るヘゲモニー争いがあるとの見方が、専門家の間では根強い。

 「米中の経済対立は、トランプ政権のうちは続くと、覚悟したほうが良い」ー─。デロイトトーマツコンサルティング・パートナーの羽生田慶介氏は、根本的な米中対立は長期化すると指摘します。

 背景には、米政権内でロス商務長官やライトハイザー通商代表部代表、ナバロ大統領補佐官(米通商製造政策局長)らの政策方針が「対中強硬」であり、中国の知的財産権保護や企業への補助金の政策が転換されたと確認できるまでは、対中関税政策を緩めない姿勢があるためです。

 このため、従来からの2500億ドル分の関税は、知的財産保護に関する中国の対応に進展がなければ解除は難しいと羽生田氏は予測。ファーウェイへの部品販売が認められる方向についても「これまで米技術の知的財産保護の目的で先鋭化されてきた論点であり、すぐに全面解除にはならないだろう」とみています。羽生田氏は、これから行われる実務者協議だけでなく、投資や輸出管理に関する法律の施行状況が注目点になると予想します。[東京 30日 ロイター]


PERから見る日経平均株価の適切な水準は?

PERとは株価収益率を表します。

私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。

その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。

実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されています。

次に、PERはEPSとセットで考えます。

EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。

株価=EPS×PERです。

昨日の日経平均株価のPERはとEPSは

  • PER: 11.92 倍
  • EPS: 1,784.89 円

でした。

EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。

それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。

さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。

  • PER13倍: 23203.57 円 →上値メド
  • PER12倍: 21418.68 円 →妥当な水準の中心
  • PER11倍: 19633.79 円 →下値メド

ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?

25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。

このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。

6/28を含め25日間の日経平均株価の終値は

  • 2019/6/28 21,275.92
  • 2019/6/27 21,338.17
  • 2019/6/26 21,086.59
  • 2019/6/25 21,193.81
  • 2019/6/24 21,285.99
  • 2019/6/21 21,258.64
  • 2019/6/20 21,462.86
  • 2019/6/19 21,333.87
  • 2019/6/18 20,972.71
  • 2019/6/17 21,124.00
  • 2019/6/14 21,116.89
  • 2019/6/13 21,032.00
  • 2019/6/12 21,129.72
  • 2019/6/11 21,204.28
  • 2019/6/10 21,134.42
  • 2019/6/7 20,884.71
  • 2019/6/6 20,774.04
  • 2019/6/5 20,776.10
  • 2019/6/4 20,408.54
  • 2019/6/3 20,410.88
  • 2019/5/31 20,601.19
  • 2019/5/30 20942.53
  • 2019/5/29 21003.37
  • 2019/5/28 21260.14
  • 2019/5/27 21182.58

です。

ここから25SMAと標準偏差を求めます。

  • 25SMA 21,047.76 円
  • σ 270.93 円

以上を用いて-3σ~+3σを求めます。

25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。

  • +3σ : 21860.55 円
  • +2σ : 21589.62 円
  • +1σ : 21318.69 円
  • 25SMA : 21,047.76 円
  • -1σ : 20776.83 円
  • -2σ : 20505.89 円
  • -3σ : 20234.96 円

ボリンジャーバンド水準で見ると6/28は+1σ:21318.69円を超えて終値をつけています。

7/1のナイトセッションでは21310円のため+1σを維持して引けています。

7/1は、G20の米中協議を通過したため、停滞のエネルギーがたまっていた分だけ大きく変動する可能性があります。

まとめ

  • G20の米中協議通過後に大きく動くか!?
  • 21419円:PER水準で見た場合→PER12倍
  • 21319円:ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
  • 21048円:ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
  • 20777円:ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ

相場の予測はできません。

しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。

異常な安値はいずれ修正され上がります。

異常な高値はいずれ修正され下がります。

この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。

そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。

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