【2019.9.4】日経平均株価は横這い、上値と下値の目安について【初心者向け】


本ブログをお読みいただきありがとうございます。

サラリーマンの筋太郎です。

今回も日経平均株価の相場分析です。

前営業日の日経平均株価は下落。20620.19円で取引を終えました。

しかし、日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は微減で20550円で引けています。


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昨晩の欧米市場は?

米国市場

 米国株式市場は下落して取引を終えました。米供給管理協会(ISM)が3日公表した8月の製造業景気指数が2016年8月以来初めて景気拡大・縮小の節目となる50を割り込んだほか、米中が週末に互いに追加関税を課したことを受け、世界の経済成長見通しに対する懸念が高まりました。
[ニューヨーク 3日 ロイター]

欧州株式市場

ロンドン市場

 反落して取引を終えました。英国が合意なしに欧州連合(EU)を離脱するか、前倒し総選挙を実施するとの不安が相場の重しとなりました。世界経済への懸念も市場心理悪化の一因でした。 ポンド安に伴ってFTSE100種が下落することは比較的珍しい。銀行や住宅建設株など、国内経済との連関が強い銘柄の値下がりが、国際的銘柄の値上がりを上回りました。 英国の合意なきEU離脱による経済への打撃や総選挙の可能性が不安視され、ポンドは序盤に約3年ぶりの安値を付けました。ジョンソン英首相率いる保守党から議員1人が離党したことで、与党が下院で過半数割れし、ポンドはいくらか下落幅を圧縮しました。総選挙によって3つのシナリオが想定できます。ジョンソン氏率いるEU離脱派政権の樹立か、労働党のコービン党首率いる政権の樹立、もしくは議会が機能不全となり再び国民投票が行われるかです。[3日 ロイター]

欧州市場

 反落して取引を終えました。軟調な米製造業統計を受け世界経済への懸念が高まりました。8月の製造業景気指数は3年ぶりに景気拡大・縮小の節目となる50を割り込みました。米中貿易摩擦が世界経済に影響していることを強調しました。米中は互いに追加関税を発動。ブルームバーグによると、両国は今月の通商協議の日程調整で難航しています。通商政策に左右されやすいドイツのクセトラDAX指数とフランスのCAC40指数<.FCHI>はそれぞれ0.36%と0.49%低下しました。欧州中央銀行(ECB)が来週に景気刺激策を決定する方向に傾いているとのロイターの報道で、株価の下落幅はいくぶん縮小しました。利下げのほか、低金利政策の長期的な継
続を確約するフォワードガイダンスの強化、マイナス金利が銀行に及ぼす影響を軽減する補償対策を含む内容だといいます[3日 ロイター]

PERから見る日経平均株価の適切な水準は?

PERとは株価収益率を表します。

私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。

その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。

実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。

次に、PERはEPSとセットで考えます。

EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。

株価=EPS×PERです。

昨日の日経平均株価のPERとEPSは

  • PER: 11.73998623 倍
  • EPS: 1,756.83 円

でした。

EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。

それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。

さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。

  • PER13倍: 22838.79 円 →上値メド
  • PER12倍: 21081.96 円 →妥当な水準の中心
  • PER11倍: 19325.13 円 →下値メド

ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?

25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。

このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。

9/3を含め25日間の日経平均株価の終値は

  • 2019/9/3 20,625.16
  • 2019/9/2 20,620.19
  • 2019/8/30 20,704.37
  • 2019/8/29 20,460.93
  • 2019/8/28 20,479.42
  • 2019/8/27 20,456.08
  • 2019/8/26 20,261.04
  • 2019/8/23 20,710.91
  • 2019/8/22 20,628.01
  • 2019/8/21 20,618.57
  • 2019/8/20 20,677.22
  • 2019/8/19 20,563.16
  • 2019/8/16 20,418.81
  • 2019/8/15 20,405.65
  • 2019/8/14 20,655.13
  • 2019/8/13 20,455.44
  • 2019/8/9 20,684.82
  • 2019/8/8 20,593.35
  • 2019/8/7 20,516.56
  • 2019/8/6 20,585.31
  • 2019/8/5 20,720.29
  • 2019/8/2 21,087.16
  • 2019/8/1 21,540.99
  • 2019/7/31 21,521.53
  • 2019/7/29 21,616.80
  • 2019/7/26 21,658.15
  • 2019/7/25 21,756.55

です。

ここから25SMAと標準偏差を求めます。

  • 25SMA: 20,745.60 円
  • σ: 396.01 円

以上を用いて-3σ~+3σを求めます。

25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。

  • +3σ : 21753.79 円
  • +2σ : 21403.95 円
  • +1σ : 21054.11 円
  • 25SMA : 20,704.28 円
  • -1σ : 20354.44 円
  • -2σ : 20004.6 円
  • -3σ : 19654.77 円

ボリンジャーバンド水準で見ると9/3は-1σ:20354円の上で終値をつけています。

9/4のナイトセッションでは20620円のため25SMAの下にいます。

まとめ

  • 21082 円 :PER水準で見た場合→PER13倍
  • 21754 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
  • 21404 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
  • 21054 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
  • 21082 円 :PER水準で見た場合→PER12倍
  • 20704 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
  • 20354 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
  • 20005 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
  • 19655 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
  • 19325 円 :PER水準で見た場合→PER11倍

米中対立が再び激化すればPER11倍を割り込む可能性すらあります。

世界が穏やかになればPER12倍まで戻す可能性があります。

ボリンジャーバンドの節目は一時的な折り返しの目安になります。

PERの節目は折り返しの目安として使用します。

相場の予測はできません。

しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。

異常な安値はいずれ修正され上がります。

異常な高値はいずれ修正され下がります。

この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。

そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。

参考書籍

ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]


※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。