本ブログをお読みいただきありがとうございます。
サラリーマンの筋太郎です。
今回も日経平均株価の相場分析です。
昨日の日経平均株価は前日からほぼ横ばいの20,408.54円で取引を終えました。
しかし、昨晩の日経225先物ナイトセッションでは300円以上上昇しています。
これはFRBでパウエル議長が利下げを示唆したためです。
そのためダウ平均も上昇しています。
本日の日経平均株価も前日から大きく値を上げて取引が開始されることでしょう。
1.昨晩の米国市場は?
昨晩の米国市場のダウ工業株30種平均は上昇しました。
米国経済が景気後退に陥るとの脅威が強まりつつある中、注目されていたシカゴの会合あいさつで、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、FRBが貿易の展開による影響を綿密に監視し、景気拡大を持続されるために適切な行動をとるとし、利下げも辞さない構えを表明しました。
力強い経済にかかわらずインフレの低迷が長期化するとインフレ期待の低下につながる深刻なリスクを我々は背負っていると警告。政策金利がゼロに近づく環境下、危機に対して、量的緩和(QE)、ZIRP(ゼロ金利政策)、NIRP(マイナス金利政策)でさえも手段として利用する可能性を示唆するなど、ハト派姿勢を強めました。
一方で、経済は良好で、労働市場も強く、インフレも2%の目標に近づいていると景気に楽観的な見方を維持しつつ、必要とあれば利下げする方針を示しました。
2.PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
私はいつもPERの水準で判断しています。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERは11.58倍、EPSは1,765.44円でした。
EPSが目減りするということは日本企業の稼ぐ力が減っていることを意味します。
つまり、企業の収益が落ちることになるため、株価の適正水準も下がります。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER13倍 22950.72 円 →上値メド
- PER12倍 21185.28 円 →妥当な水準の中心
- PER11倍 19419.84 円 →下値メド
FRBの利下げでPERがどのように変化するかに注目です。
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
6/4を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/6/4 20,408.54
- 2019/6/3 20,410.88
- 2019/5/31 20,601.19
- 2019/5/30 20942.53
- 2019/5/29 21003.37
- 2019/5/28 21260.14
- 2019/5/27 21182.58
- 2019/5/24 21117.22
- 2019/5/23 21151.14
- 2019/5/22 21283.37
- 2019/5/21 21272.45
- 2019/5/20 21301.73
- 2019/5/17 21250.09
- 2019/5/16 21062.98
- 2019/5/15 21188.56
- 2019/5/14 21067.23
- 2019/5/13 21191.28
- 2019/5/10 21344.92
- 2019/5/9 21402.13
- 2019/5/8 21602.59
- 2019/5/7 21923.72
- 2019/4/26 22258.73
- 2019/4/25 22307.58
- 2019/4/24 22200
- 2019/4/23 22259.74
です。
ここから25日の平均と標準偏差を求めます。
- 25日平均:21,319.79円
- 標準偏差:515.64円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
- +3σ 22866.71 円
- +2σ 22351.07 円
- +1σ 21835.43 円
- 25SMA 21319.79 円
- -1σ 20804.15 円
- -2σ 20288.51 円
- -3σ 19772.86 円
ボリンジャーバンド水準で見ると6/4は-1σ:20804.15円を目安乗り返すかどうかに注目です。
まとめ
- FRBのパウエル議長による利下げ示唆で株高効果
- 21185.28円:PER水準で見た場合→PER12倍
- 20804.15円:ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 20288.51円:ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
- 19772.86円:ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
- 19419.84円:PER水準で見た場合→PER11倍
相場の予測はできません。
しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。
異常な安値はいずれ修正され上がります。
異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。
そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
参考書籍
ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]
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