本日も本ブログをお読みいただきありがとうございます。
サラリーマンの筋太郎です。
今回も日経平均株価の相場分析です。
昨日の日経平均株価は前日比190.31円安の20410.88円で取引を終えました。
日経平均株価を下げる要因は、やはり米中貿易摩擦です。
中国は米中貿易協議に関する白書を発表し、協議の中断は米国に全責任があるとして誠実さや相互尊重などを訴えました。
米長期金利が低下する中、ドル・円相場は108.06円台におり、円高です。
この状況が長期化すれば、景気は後退局面に進むことになります。
1.昨晩の米国市場は?
昨晩の米国市場のダウ工業株30種平均は微増しました。
旅客機737の一部で欠陥の可能性があると伝わった航空機のボーイングが売られ、相場全体の重しとなりました。
一方、ダウ平均が前週末に約4カ月ぶりの安値水準をつけたこともあり、割安感が出た銘柄を買い戻す動きも出ました。
ただし、米中の貿易摩擦や米国による対メキシコ制裁関税が世界経済を減速させることへの懸念も根強く、ダウ平均は一時130ドル余り下げる場面もありました。
2.PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
私はいつもPERの水準で判断しています。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERは11.56倍、EPSは1,765.65円でした。
EPSが目減りするということは日本企業の稼ぐ力が減っていることを意味します。
つまり、企業の収益が落ちることになるため、株価の適正水準も下がります。
米中貿易摩擦はEPSを下げることが多いため、企業の稼ぐ力が減り、株価も当然のように下げるのです。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER13倍 22953.45 円 →上値メド
- PER12倍 21187.8 円 →妥当な水準の中心
- PER11倍 19422.15 円 →下値メド
このまま下落を続けると、19422.15円の下値メドが近づいてきます。
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
6/3を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/6/3 20,410.88
- 2019/5/31 20,601.19
- 2019/5/30 20942.53
- 2019/5/29 21003.37
- 2019/5/28 21260.14
- 2019/5/27 21182.58
- 2019/5/24 21117.22
- 2019/5/23 21151.14
- 2019/5/22 21283.37
- 2019/5/21 21272.45
- 2019/5/20 21301.73
- 2019/5/17 21250.09
- 2019/5/16 21062.98
- 2019/5/15 21188.56
- 2019/5/14 21067.23
- 2019/5/13 21191.28
- 2019/5/10 21344.92
- 2019/5/9 21402.13
- 2019/5/8 21602.59
- 2019/5/7 21923.72
- 2019/4/26 22258.73
- 2019/4/25 22307.58
- 2019/4/24 22200
- 2019/4/23 22259.74
- 2019/4/22 22217.9
です。
ここから25日の平均と標準偏差を求めます。
- 25日平均:21,392.16円
- 標準偏差:509.60円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
- +3σ 22920.98 円
- +2σ 22411.37 円
- +1σ 21901.77 円
- 25SMA 21392.16 円
- -1σ 20882.56 円
- -2σ 20372.95 円
- -3σ 19863.35 円
つまり、ボリンジャーバンド水準で見ると6/3は-2σ:20372.95円あたりをメドに下げ止まっていることがわかります。
まとめ
- 米中貿易摩擦の懸念の長期化による下落基調は継続
- PER水準で見た場合→PER11倍:19422.15円
- ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ:20372.95円
- ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ:19863.35円
相場の予測はできません。
しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。
異常な安値はいずれ修正され上がります。
異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。
そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
参考書籍
ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]
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