【2019.9.2】先週末の日経平均株価は上昇。ナイトは横這い。今日はどうなる?【初心者向け】


本ブログをお読みいただきありがとうございます。

サラリーマンの筋太郎です。

今回も日経平均株価の相場分析です。

前営業日の日経平均株価は上昇。20704.37円で取引を終えました。

しかし、日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は横這いで20660円で引けています。


0BB1E3CB-8398-4122-8604-1E6CD2F8B1B2.jpeg




昨晩の欧米市場は?

米国市場

 小幅続伸で終了。しかし、3連休を控え商いは薄く、新たな対中制裁関税の発動が間近に迫る中、神経質な展開となりました。S&P総合500は週間で6月以来の高い伸びを記録。しかし、米中貿易摩擦の激化や米長短金利の逆転を背景にリスク選好度が低下する中、月間では5月以来の大幅安となりました。9月1日はレイバーデーの祝日で休場。また、トランプ大統領が発表した対中関税の一部が米東部時間9月1日午前0時01分(日本時間午前9時01分)に発動されます。[[ニューヨーク 30日 ロイター]

欧州株式市場

ロンドン市場

 反発して取引を終えました。ポンド安に伴い輸出銘柄が買われました。ただ英国の合意なき欧州連合(EU)離脱への不安から、住宅建設や航空銘柄は値下がりしました。ジョンソン英首相が、EU離脱計画を議会に妨げられるのを回避するため、離脱期日である10月31日までの議会開会期間を短くする動きに出ました。国内経済に左右されやすい中型株で構成するFTSE250種は0.69%低下。[30日 ロイター]

欧州市場

 続伸して取引を終えました。米中が通商協議再開に向けて前向きな姿勢を示したことで市場心理が好転しました。米中は共に9月の通商協議について話し合っているとした。通商政策に左右されやすいSTOXX欧州600種資源株指数は2.48%、自動車・部品株指数は1.10%、テクノロジー株指数は0.91%それぞれ上昇しました。[30日 ロイター]

PERから見る日経平均株価の適切な水準は?

PERとは株価収益率を表します。

私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。

その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。

実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。

次に、PERはEPSとセットで考えます。

EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。

株価=EPS×PERです。

昨日の日経平均株価のPERとEPSは

  • PER: 11.740033 倍
  • EPS: 1,763.57 円

でした。

EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。

それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。

さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。

  • PER13倍: 22926.41 円 →上値メド
  • PER12倍: 21162.84 円 →妥当な水準の中心
  • PER11倍: 19399.27 円 →下値メド

ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?

25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。

このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。

8/30を含め25日間の日経平均株価の終値は

  • 2019/8/30 20,704.37
  • 2019/8/29 20,460.93
  • 2019/8/28 20,479.42
  • 2019/8/27 20,456.08
  • 2019/8/26 20,261.04
  • 2019/8/23 20,710.91
  • 2019/8/22 20,628.01
  • 2019/8/21 20,618.57
  • 2019/8/20 20,677.22
  • 2019/8/19 20,563.16
  • 2019/8/16 20,418.81
  • 2019/8/15 20,405.65
  • 2019/8/14 20,655.13
  • 2019/8/13 20,455.44
  • 2019/8/9 20,684.82
  • 2019/8/8 20,593.35
  • 2019/8/7 20,516.56
  • 2019/8/6 20,585.31
  • 2019/8/5 20,720.29
  • 2019/8/2 21,087.16
  • 2019/8/1 21,540.99
  • 2019/7/31 21,521.53
  • 2019/7/29 21,616.80
  • 2019/7/26 21,658.15
  • 2019/7/25 21,756.55
  • 2019/7/24 21,709.57

です。

ここから25SMAと標準偏差を求めます。

  • 25SMA: 20,791.05 円
  • σ: 441.60 円

以上を用いて-3σ~+3σを求めます。

25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。

  • +3σ : 22115.85 円
  • +2σ : 21674.25 円
  • +1σ : 21232.65 円
  • 25SMA : 20,791.05 円
  • -1σ : 20349.45 円
  • -2σ : 19907.85 円
  • -3σ : 19466.25 円

ボリンジャーバンド水準で見ると8/30は-1σ:20349円の上で終値をつけています。

9/2のナイトセッションでは20660円のため25SMAの下にいます。

まとめ

  • 21163 円 :PER水準で見た場合→PER13倍
  • 22116 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
  • 21674 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
  • 21233 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
  • 21163 円 :PER水準で見た場合→PER12倍
  • 20791 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
  • 20349 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
  • 19908 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
  • 19466 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
  • 19399 円 :PER水準で見た場合→PER11倍

米中対立が再び激化すればPER11倍を割り込む可能性すらあります。

世界が穏やかになればPER12倍まで戻す可能性があります。

ボリンジャーバンドの節目は一時的な折り返しの目安になります。

PERの節目は折り返しの目安として使用します。

相場の予測はできません。

しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。

異常な安値はいずれ修正され上がります。

異常な高値はいずれ修正され下がります。

この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。

そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。

参考書籍

ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]


※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。