単純移動平均線を知っているあなたに質問です。単純移動平均線が持つある特徴から生じる致命的な欠点は知っていますか?
例えば2019年2月の225先物日中データを例にします。
たとえば2月28日時点の5日間の平均値は
2/22-28までの終値の平均であることから、
(21400+21550+21480+21560+21390)/5=21467
5日間の短期平均移動線では2月28日に21476という値を平均移動線が通ります。
4本足のローソク足チャートには始値と高値と安値と終値が表示されますが、
移動平均線は終値だけをもとに算出しています。
また、単純平均であるため、価格の推移がなだらかに表示されるという特徴があります。
すると、単純移動平均線から生成されるサインは、実際のエントリータイミングよりも遅れる可能性があることを意味しています。
単純移動平均線は知っていても、その特徴を理解しないと失敗します。
まとめると以下の通りです。
単純移動平均線は終値の平均である。
移動平均線であるため、値動きがなだらかに表示される。
値動きがなだらかであるため、単純移動平均線をもとにしたサインだけではエントリータイミングが遅れる可能性がある。
98パーセントの人は移動平均線を知っているでしょうが、
その特徴を理解し、どのような欠点があるのかまで考慮しなければ
サインに振り回されて失敗してしまいます。
当たり前の知識ほどよく掘り下げて理解する必要が、ここにはあります。
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