本ブログをお読みいただきありがとうございます。
サラリーマンの筋太郎です。
今回も日経平均株価の相場分析です。
昨日の日経平均株価は反落して21,129.72円で取引を終えました。
昨晩は日経225先物ナイトセッションでは21040円程度とほぼ25SMAの21,053.82円付近で引けています。
昨晩の米国市場は?
昨晩のダウ平均はやや下落。
FRBの利下げがどうなるかわかるまで様子見でしょうか。
政治材料
トランプ米大統領は12日、中国との通商合意の期限は設けていないと述べました。
トランプ氏は訪米中のポーランドのドゥダ大統領との共同記者会見で、「(米中通商合意の)期限は設けていない。期限については今後考える」と述べました。
トランプ大統領は6日、対中関税を「少なくとも」さらに3000億ドル分上乗せする可能性があるとし、対中関税措置について、28─29日に大阪で開催されるG20(20カ国・地域)首脳会議後に決定すると述べています。
イラン情勢
イランのロウハニ大統領は12日、同国を訪問した安倍晋三首相と会談しました。
共同記者会見で、経済関係のほか2015年のイラン核合意などについて意見を交換したと述べました。
このほか、日本がイラン産原油の輸入継続を望んでいるとも語りました。
ロウハニ大統領は「安倍首相は会談で、日本はイラン産原油の輸入を継続することに関心があると語った」と述べました。
安倍首相はこれについて直接言及はしませんでしたが、中東地域のいかなる衝突も回避する必要があるとの考えを表明。
中東の平和と安全は世界の繁栄に必要不可欠で、武力紛争はあらゆる手段を講じて阻止する必要があると述べました。
その上で、緊張緩和に向けできる限り役割を果たす意向を示し、そのためにイランを訪問したと語りました。
首脳会談に先立ち、イラン当局者はロイターに対し、米国によるイラン産原油への制裁の緩和に向け、イラン政府と米政府の仲介をイランが日本に要請する方針であることを明らかにしました。
米政府は4月、イラン産原油の禁輸措置について、日本を含む8カ国・地域に対する適用除外措置を打ち切ると発表し、5月1日までに輸入を全面停止するよう求めました。
これを受け、日本もイランからの原油輸入を停止しています。
ロウハニ大統領はこのほか、「地域と世界の安全保障に重要な核合意にイランは引き続きコミットしている」とし、「イランも日本も核兵器には反対している。イランは二度と戦争を引き起こすことはしない。ただいかなる侵攻にも対抗する」と述べました。
日本の首相によるイラン訪問は1979年のイスラム革命以降、初めて。安倍首相はイラン最高指導者のハメネイ師とも会談します。
為替
米国の5月消費者物価コア指数が予想外に低下し、米連邦準備制度理事会(FRB)の速やかな利下げ観測が強まりドル売りが優勢となりました。
その後、対欧州通貨でのドル買いの動きに下げ止まりました。
ユーロ・ドルは、1.1341ドルから1.1283ドルまで下落し、1.1285ドルで引けました。
欧州中央銀行(ECB)の緩和拡大観測も浮上しユーロ売りに拍車がかかりました。
ユーロ・円は、122円84銭から122円42銭まで下落。
ポンド・ドルは、1.2759ドルから1.2682ドルまで下落しました。
ハードブレグジットへの懸念にポンド売りが加速。
ドル・スイスは、0.9928フランから0.9959フランまで上昇しました。
12日のNY原油先物は反落。朝方発表された米国週次統計で原油在庫が予想外に増加したため供給過剰懸念が売り材料となりました。
経済指標
- 米・5月消費者物価指数:前年比+1.8%(予想:+1.9%、4月:+2.0%)
- 米・5月消費者物価コア指数:前年比+2.0%(予想:+2.1%、4月:+2.1%)
- 米・5月消費者物価指数:前月比+0.1%(予想:+0.1%、4月:+0.3%)
- 米・5月消費者物価コア指数:前月比%(予想:+0.2%、4月:+0.1%)
- 米・5月財政収支:?2078億ドル(予想:-2025億ドル、18年5月:-1467.96億ドル)
PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERは11.92倍、EPSは1,772.63円でした。
EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER13倍: 23044.19 円 →上値メド
- PER12倍: 21271.56 円 →妥当な水準の中心
- PER11倍: 19498.93 円 →下値メド
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
6/12を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/6/12 21,129.72
- 2019/6/11 21,204.28
- 2019/6/10 21,134.42
- 2019/6/7 20,884.71
- 2019/6/6 20,774.04
- 2019/6/5 20,776.10
- 2019/6/4 20,408.54
- 2019/6/3 20,410.88
- 2019/5/31 20,601.19
- 2019/5/30 20942.53
- 2019/5/29 21003.37
- 2019/5/28 21260.14
- 2019/5/27 21182.58
- 2019/5/24 21117.22
- 2019/5/23 21151.14
- 2019/5/22 21283.37
- 2019/5/21 21272.45
- 2019/5/20 21301.73
- 2019/5/17 21250.09
- 2019/5/16 21062.98
- 2019/5/15 21188.56
- 2019/5/14 21067.23
- 2019/5/13 21191.28
- 2019/5/10 21344.92
- 2019/5/9 21402.13
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA 21,053.82 円
- sigma 267.20 円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ : 21855.44 円
- +2σ : 21588.23 円
- +1σ : 21321.03 円
- 25SMA : 21053.82 円
- -1σ : 20786.62 円
- -2σ : 20519.42 円
- -3σ : 20252.21 円
ボリンジャーバンド水準で見ると6/12は25SMA:21053.82円を75.9円ほど超えて終値をつけています。
6/13のナイトセッションでも21040円付近で引けています。
6/13は25SMAの21053円を維持できるかに注目です。
今週の要注意「メジャーSQ」とは?
今週はメジャーSQがあるため要注意です。
SQとはSpecial Quotationの頭文字を取ったものです。
「特別清算指数」と呼ばれます。
毎月第2金曜日は日経225先物などのSQ精算日です。
そのため、材料に関係なくお金を動かす人たちがいます。
SQは当該限月の第2金曜日に算出されます。
先物とオプションの両方の精算がある3,6,9,12月の第2金曜日に算出されるものを「メジャーSQ」、それ以外の月の第2金曜日に算出されるものを「マイナーSQ」と言います。
つまり、今週はメジャーSQであり、年に4回しかない大きく相場が乱されるイベントが待っています。
このSQ日が当該限月の取引の決済日であり、当該限月の取引はその前日までとなります。
取引の最終日までに反対売買で決済されなかった建玉は、SQ日にこのSQの値段で強制的に決済されます。
コールオプションやプットオプションは、簡単に言えば精算日に日経平均株価がいくらになるかを予想するゲームです。
当たれば大金が入り、外れれば損失です。
そのため、当たりを勝ち取るために、都合の良い方向にお金を動かす投機筋と呼ばれるヘッジファンドがいます。
このことを念頭に置き、毎月第2週の日経平均株価は乱れる可能性を理解しましょう。
まとめ
- 本日も緩やかに株価続伸!?
- 今週はメジャーSQがあるので要注意
- 21321円:ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 21272円:PER水準で見た場合→PER12倍
- 21054円:25日移動平均線
- 20787円:ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
相場の予測はできません。
しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。
異常な安値はいずれ修正され上がります。
異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。
そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
以上、「【2019.6.13】日経平均株価は折り返しか!?【初心者向け】」の相場分析でした。
参考書籍
ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]
※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。
また、健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも筆者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。