本ブログをお読みいただきありがとうございます。
サラリーマンの筋太郎です。
今回も日経平均株価の相場分析です。
前営業日の日経平均株価は下落。20720.29円で取引を終えました。
日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近はさらに下落して20250円で引けています。
米中対決のけん制などでさらに下落の可能性を残しています。
また、今週はSQ週なので注意が必要です。詳しくは【2019.6.12】日経平均株価はいつまで上がる?あのイベントに注意。【初心者向け】に書きましたので省略します。
昨晩の欧米市場は?
米国市場
米国株式市場は大幅安。主要株価3指数はそろって約3%急落しました。中国はこの日、人民元安を容認する姿勢を明示。トランプ米大統領は前週に中国製品に対する追加関税発動する方針を表明しており、米中の貿易を巡る対立が泥沼化するとの懸念が高まっています。
[ニューヨーク 5日 ロイター]
欧州株式市場
ロンドン市場
続落して取引を終えました。米中貿易摩擦の高まりを受けて世界的に株価が下がっています。トランプ米大統領が前週、3000億ドル規模の中国製品に10%の関税を課す方針を示し、中国は報復措置を取るとしています。[5日 ロイター]
欧州市場
2カ月ぶりの安値に続落して取引を終えました。米中貿易摩擦への不安から世界的に株が売り込まれました。人民元が10年超ぶりの安値をつけ、通商政策に左右されやすい鉱業や高級ブランド、テクノロジー銘柄の値下がりが目立ちました。中国当局が自国の輸出に有利な元安を容認し、人民元は1ドル=7元を下回りました。[5日 ロイター]
PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERはとEPSは
- PER: 11.71001724 倍
- EPS: 1,769.45 円
でした。
EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER13倍: 23002.85 円 →上値メド
- PER12倍: 21233.4 円 →妥当な水準の中心
- PER11倍: 19463.95 円 →下値メド
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
8/5を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/8/5 20,720.29
- 2019/8/2 21,087.16
- 2019/8/1 21,540.99
- 2019/7/31 21,521.53
- 2019/7/29 21,616.80
- 2019/7/26 21,658.15
- 2019/7/25 21,756.55
- 2019/7/24 21,709.57
- 2019/7/23 21,620.88
- 2019/7/22 21,416.79
- 2019/7/19 21,466.99
- 2019/7/18 21,046.24
- 2019/7/17 21,469.18
- 2019/7/16 21,535.25
- 2019/7/12 21,685.90
- 2019/7/11 21,643.53
- 2019/7/10 21,533.48
- 2019/7/9 21,565.15
- 2019/7/8 21,534.35
- 2019/7/5 21,746.38
- 2019/7/4 21,702.45
- 2019/7/3 21,638.16
- 2019/7/2 21,754.27
- 2019/7/1 21,729.97
- 2019/6/28 21,275.92
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA 21,519.04 円
- σ 245.02 円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ : 22254.08 円
- +2σ : 22009.07 円
- +1σ : 21764.05 円
- 25SMA : 21,519.04 円
- -1σ : 21274.02 円
- -2σ : 21029.01 円
- -3σ : 20783.99 円
ボリンジャーバンド水準で見ると8/5は-3σ:20784円の少し下で終値をつけています。
しかし、8/6のナイトセッションでは20250円のため-3σを割り込んでいます。
まとめ
- 23003円:PER水準で見た場合→PER13倍
- 22254円:ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
- 21009円:ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
- 21764円:ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 21233円:PER水準で見た場合→PER12倍
- 21519円:ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
- 21274円:ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 21029円:ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
- 20784円:ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
- 19464円:PER水準で見た場合→PER11倍
悲観シナリオでさらに下げる場合はPER11倍を割り込む可能性すらあります。
楽観シナリオで戻す場合はPER12倍まで戻す可能性があります。
ボリンジャーバンドの節目は一時的な折り返しの目安になります。
相場の予測はできません。
しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。
異常な安値はいずれ修正され上がります。
異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。
そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
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