本ブログをお読みいただきありがとうございます。
サラリーマンの筋太郎です。
今回も日経平均株価の相場分析です。
昨日の日経平均株価は上昇しての21643.53円で取引を終えました。
今週はSQ週なので注意が必要です。詳しくは【2019.6.12】日経平均株価はいつまで上がる?あのイベントに注意。【初心者向け】に書きましたので省略します。
日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は横這い21600円で引けています。
昨晩の欧米市場は?
米国市場
米国株式市場はダウ平均とS&P総合500が続伸し、ともに終値で最高値を更新しました。トランプ政権が薬価引き下げへの取り組みとして提案していた医薬品業界に定着している「リベート(払戻金)」の慣行廃止に向けた新規則を撤回すると発表したことを受け、ヘルスケア関連銘柄が上昇。米債利回りの上昇に追随し、金融株も買われました。[ニューヨーク 11日 ロイター]
欧州株式市場
ロンドン株式市場
6営業日続落して取引を終えました。米政権が処方箋の費用を抑えることを目的とした計画を撤回したことが嫌気され、製薬などのヘルスケア関連銘柄が売られました。
計画は、保険会社が製薬会社からの払い戻し金をメディケア(高齢者向け公的医療保
険)加入者に回す内容で、医療費削減に向けた最も野心的な政策の一つでした。製薬のアストラゼネカがFTSE100種の最大の押し下げ要因となりました。同業のグラクソ・スミスクライン(GSK)も値を下げました。序盤は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のハト派的な発言で利下げ観測が高まり、株価は上がっていました。計画撤回を受け、相場はマイナス圏へ転じました。[11日 ロイター]
欧州株式市場
約2週間ぶりの安値に続落して取引を終えました。米政権が高額な医薬品への新たな対策を打つ可能性が懸念され、製薬株が値を下げました。序盤は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のハト派的な発言で相場が上がりましたが、米政権が医療費削減に向けた計画を撤回したことでマイナス圏に転じました。[11日 ロイター]
PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERはとEPSは
- PER: 12.11 倍
- EPS: 1,787.24 円
でした。
EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER13倍: 23234.12 円 →上値メド
- PER12倍: 21446.88 円 →妥当な水準の中心
- PER11倍: 19659.64 円 →下値メド
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
7/11を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/7/11 21,643.53
- 2019/7/10 21,533.48
- 2019/7/9 21,565.15
- 2019/7/8 21,534.35
- 2019/7/5 21,746.38
- 2019/7/4 21,702.45
- 2019/7/3 21,638.16
- 2019/7/2 21,754.27
- 2019/7/1 21,729.97
- 2019/6/28 21,275.92
- 2019/6/27 21,338.17
- 2019/6/26 21,086.59
- 2019/6/25 21,193.81
- 2019/6/24 21,285.99
- 2019/6/21 21,258.64
- 2019/6/20 21,462.86
- 2019/6/19 21,333.87
- 2019/6/18 20,972.71
- 2019/6/17 21,124.00
- 2019/6/14 21,116.89
- 2019/6/13 21,032.00
- 2019/6/12 21,129.72
- 2019/6/11 21,204.28
- 2019/6/10 21,134.42
- 2019/6/7 20,884.71
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA 21,347.29 円
- σ 259.12 円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ : 22124.65 円
- +2σ : 21865.53 円
- +1σ : 21606.41 円
- 25SMA : 21,347.29 円
- -1σ : 21088.17 円
- -2σ : 20829.05 円
- -3σ : 20569.94 円
ボリンジャーバンド水準で見ると7/11は+1σ:21606円の少し上で終値をつけています。
7/6のナイトセッションでは21600円のためほぼ+1σです。
まとめ
- 23234円:PER水準で見た場合→PER13倍
- 22124円:ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
- 21866円:ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
- 21606円:ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 21447円:PER水準で見た場合→PER12倍
相場の予測はできません。
しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。
異常な安値はいずれ修正され上がります。
異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。
そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
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