【2019.10.28】今週の日経平均株価続伸は?


お読みいただきありがとうございます。サラリーマンの筋太郎です。

今回も日経平均株価の相場分析です。前営業日の日経平均株価は上昇。22799.81円で取引を終えました。日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は上昇して22820円で引けています。


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前営業日の欧米市場は?

米国市場

 上昇。米中通商協議進展の兆しやインテルの好決算が市場心理を押し上げた。S&P総合500種は一時、7月に付けた終値での最高値を上抜けたほか、S&P500トータルリターン指数は過去最高値を付けた。 米通商代表部(USTR)はこの日、米中が閣僚級の電話協議を経て、「第1段階」通商合意の部分成立に近づいていると発表。トランプ大統領は「中国は合意を強く望んでいる」と述べた。[25日 ロイター]

欧州株式市場

ロンドン市場

小幅反落して取引を終えた。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る混乱が市場心理の重しとなった。ここ数週間は、英国のEU離脱を巡る展開で国内銘柄が乱高下した。ジョンソン英首相がEUと離脱協定案で合意した際は市場心理が好転したものの、英議会が離脱合意案の実行に不可欠な関連法案をスピード審議する議事日程を否決したことで投資家は慎重な姿勢に戻った。[25日 ロイター]

欧州市場

 続伸して取引を終えた。米中通商協議が進展している兆しと、高級ブランド銘柄の好決算が買い材料となった。米CNBCが米中通商協議は「最終段階に近づいた」と報じたことで、S&P500種株価指数は過去最高値を更新。欧州株式市場では通商政策に左右されやすいドイツのクセトラDAX指数が0.17%上昇した。フランスの高級ブランド、ケリングは8.7%上昇。イタリアの同業モンクレールは11.3%高だった。ともに決算が買い材料だった。[25日 ロイター]

PERから見る日経平均株価の適切な水準は?

PERとは株価収益率を表します。

私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。

その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。

実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。

次に、PERはEPSとセットで考えます。

EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。

株価=EPS×PERです。

昨日の日経平均株価のPERとEPSは

  • PER: 12.86997827 倍
  • EPS: 1,771.55 円

でした。

EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。

それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。

さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。

  • PER13倍: 23030.15 円 →上値メド
  • PER12倍: 21258.6 円 →妥当な水準の中心
  • PER11倍: 19487.05 円 →下値メド

ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?

25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。

このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。

10/25を含め25日間の日経平均株価の終値は

  • 2019/10/25 22,799.81
  • 2019/10/24 22,750.60
  • 2019/10/23 22,625.38
  • 2019/10/21 22,548.90
  • 2019/10/18 22,492.68
  • 2019/10/17 22,451.86
  • 2019/10/16 22,472.92
  • 2019/10/15 22,207.21
  • 2019/10/11 21,798.87
  • 2019/10/10 21,551.98
  • 2019/10/9 21,456.38
  • 2019/10/8 21,587.78
  • 2019/10/7 21,375.25
  • 2019/10/4 21,410.20
  • 2019/10/3 21,341.74
  • 2019/10/2 21,778.61
  • 2019/10/1 21,885.24
  • 2019/9/30 21,755.84
  • 2019/9/27 21,878.90
  • 2019/9/26 22,048.24
  • 2019/9/25 22,020.15
  • 2019/9/24 22,098.84
  • 2019/9/20 22,079.09
  • 2019/9/19 22,044.45
  • 2019/9/18 21,960.71

です。

ここから25SMAと標準偏差を求めます。

  • 25SMA: 22,016.87 円
  • σ: 430.75 円

以上を用いて-3σ~+3σを求めます。

25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。

  • +3σ : 23309.13 円
  • +2σ : 22878.37 円
  • +1σ : 22447.62 円
  • 25SMA : 22,016.87 円
  • -1σ : 21586.11 円
  • -2σ : 21155.36 円
  • -3σ : 20724.6 円

ボリンジャーバンド水準で見ると10/25は+2σ:22878円の下で終値をつけています。

10/25のナイトセッションでは22820円のため+2σの上にいます。

まとめ

  • 23030.15 円 :PER水準で見た場合→PER13倍
  • 23309 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
  • 22878 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
  • 22448 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
  • 22017 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
  • 21259 円 :PER水準で見た場合→PER12倍
  • 21586 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
  • 21155 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
  • 20725 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
  • 19487 円 :PER水準で見た場合→PER11倍

米中合意がこのまま順調に推移すればPER13倍を超えて上昇する可能性があります。一方、再び米中対立に転じればPER11倍を割り込む恐れもあります。いずれにしてもPERの整数倍の水準で一度調整や折り返しが入ることでしょう。

相場の予測はできません。しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。異常な安値はいずれ修正され上がります。異常な高値はいずれ修正され下がります。

この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。そのため、この記事では株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。

参考書籍

ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]


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