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今回も日経平均株価の相場分析です。前営業日の日経平均株価は反発。23934.43円で取引を終えました。日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は横ばいの23860円で引けています。
前営業日の欧米市場は?
米国市場
米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は18日、活力のある労働市場や消費動向を背景に米経済は「際立って堅調」との認識を示した。しかし、インフレは依然として懸念すべき低水準にあると述べた。
エバンズ総裁はインディアナ州のエコノミッククラブでの講演で、金融政策は「良好な状況にある」ものの、米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%を下回って推移するインフレを「個人的に懸念」しており、平均で2%となるよう、FRBはインフレが同水準を上回ることを容認すべきとの考えを示した。
また「米経済が引き続き成長し、労働市場は依然堅調に推移する見込み」とし、「私個人の意見を変更するには多くの新たなデータが入用になる。一段と制約的な政策が必要と判断するにはインフレ率が2%を相当程度上回らなければならない」と述べた。
さらに講演後、記者団に対し、現時点で利下げは必要ないとし、2021年と22年にそれぞれ1回の利上げを見込んだFRBメンバーの金利見通し中央値を容認する姿勢を示した。
総裁は「インフレ率が2%に向かい、実際に2%を超えることが極めて重要」との認識を示し、自身の見通しとして22年末のインフレ率を2.2%と予想した。
エバンズ氏はFRBが実施した今年3回の利下げにいずれも賛同したほか、今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きを支持した。
[インディアナポリス 18日 ロイター]
欧州株式市場
ロンドン市場
小幅に続伸して取引を終えた。米中通商合意への期待が相場を下支えした。一方、ジョンソン英首相が英国の欧州連合(EU)離脱交渉について強硬姿勢を示したことで合意なきEU離脱への不安が再浮上し、国内経済に左右されやすい銘柄が売られた。
米中が合意に至るとの期待から通商政策に左右されやすい銘柄が買われた。英石油大手のBP
先週の総選挙でジョンソン首相率いる与党・保守党が過半数を大きく上回る議席を確保したことを受け、ジョンソン氏はEU離脱後の移行期間について、2020年を超えての延長を阻止する構えを示した。[18日 ロイター]
欧州市場
6営業日続伸して取引を終えた。6月以来の連騰記録。ジョンソン英首相が欧州連合(EU)離脱後の移行期間を2020年12月以降に持ち越さない構えを示していることから合意なきEU離脱の懸念が再燃している。
総選挙でジョンソン氏率いる与党保守党が過半数の議席を獲得したことは当初、英国のEU離脱を巡る先行き不透明感が消えると捉えられたが、ジョンソン氏はEUとの新自由貿易協定(FTA)の成立の有無に関わらず移行期間が20年末で終了すると表明しており、離脱のあり方が再び不安視されている。
国内経済に左右されやすいFTSE350種住宅建設株指数<.FTNMX3720>が0.93%下落したものの、ポンド安に伴い輸出銘柄が相場を下支えした。
前日に大幅安となった医療サービスのNMCヘルス
人材紹介会社のスタッフライン
PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERとEPSは
- PER: 14.42997962 倍
- EPS: 1,658.66 円
でした。
EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER15倍: 24,879.90 円 →上値メド(楽観シナリオ)
- PER14倍: 23221.24 円 →妥当な水準の中心(楽観シナリオ)
- PER13倍: 21562.58 円 →下値メド(楽観シナリオ)
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
12/18を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/12/18 23,934.43
- 2019/12/17 24,066.12
- 2019/12/16 23,952.35
- 2019/12/13 24,023.10
- 2019/12/12 23,424.81
- 2019/12/11 23,391.86
- 2019/12/10 23,410.19
- 2019/12/9 23,430.70
- 2019/12/6 23,354.40
- 2019/12/5 23,300.09
- 2019/12/4 23,135.23
- 2019/12/3 23379.81
- 2019/12/2 23529.50
- 2019/11/29 23,293.91
- 2019/11/28 23,409.14
- 2019/11/27 23,437.77
- 2019/11/26 23,373.32
- 2019/11/25 23,292.81
- 2019/11/22 23,112.88
- 2019/11/21 23,038.58
- 2019/11/20 23,148.57
- 2019/11/19 23,292.65
- 2019/11/18 23,416.76
- 2019/11/15 23,303.32
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA: 23,423.75 円
- σ: 275.60 円
以上を用いて-3σ〜+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍〜3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ : 24251 円
- +2σ : 23975 円
- +1σ : 23699 円
- 25SMA : 23424 円
- -1σ : 23148 円
- -2σ : 22873 円
- -3σ : 22597 円
まとめ
- 24880 円 :PER水準で見た場合→PER15倍(上限)
- 24251 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
- 23975 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
- 23699 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 23424 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
- 23221 円 :PER水準で見た場合→PER14倍(中央)
- 23148 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 22873 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
- 22597 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
- 21563 円 :PER水準で見た場合→PER13倍(下限)
過去の日経平均株価のクセを考慮すると、PERの整数倍の水準で一度調整や折り返しが入ることでしょう。
相場の予測はできません。しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。異常な安値はいずれ修正され上がります。異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。そのため、この記事では株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。