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サラリーマンの筋太郎です。
今回も日経平均株価の相場分析です。
前営業日の日経平均株価は反発。20655.13円で取引を終えました。
しかし、日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は暴落して20100円で引けています。
ニューヨーク市場も大幅下落。
今週はお盆ですが、閑散時期を狙ったヘッジファンドにより20,000割れすら現実味を帯びそうです。
昨晩の欧米市場は?
米国市場
米国株式市場は大幅安。ダウ工業株30種の下げ幅は2018年10月以降で最大でした。米国債の長短金利が12年ぶりに一時逆転したことを受け、景気後退懸念が高まりました。[ニューヨーク 15日 ロイター]
欧州株式市場
ロンドン市場
反落して取引を終えました。米英国債の長短利回りが逆転したことを受け、景気後退の可能性が不安視されました。長短利回りが逆転するのは米金融危機以降初めて。長短金利差の逆転はリセッション(景気後退)への市場の警戒サインとされます。[15日 ロイター]
欧州市場
反落して取引を終えました。ドイツと中国の軟調な統計が発表されたほか、米国債市場で長短金利が逆転したことで、景気後退が不安視されました。STOXX欧州600種指数は6カ月ぶりの安値を付けました。ドイツの第2・四半期国内総生産(GDP)は、輸出の落ち込みが影響しマイナス成長となった。中国の7月の鉱工業生産は17年超ぶりの弱い伸びにとどまりました。米中貿易摩擦が世界経済に与える影響が浮き彫りになりました。[15日 ロイター]
PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERはとEPSは
- PER: 11.67999118 倍
- EPS: 1,768.42 円
でした。
EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER13倍: 22989.46 円 →上値メド
- PER12倍: 21221.04 円 →妥当な水準の中心
- PER11倍: 19452.62 円 →下値メド
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
8/13を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/8/14 20,655.13
- 2019/8/13 20,455.44
- 2019/8/9 20,684.82
- 2019/8/8 20,593.35
- 2019/8/7 20,516.56
- 2019/8/6 20,585.31
- 2019/8/5 20,720.29
- 2019/8/2 21,087.16
- 2019/8/1 21,540.99
- 2019/7/31 21,521.53
- 2019/7/29 21,616.80
- 2019/7/26 21,658.15
- 2019/7/25 21,756.55
- 2019/7/24 21,709.57
- 2019/7/23 21,620.88
- 2019/7/22 21,416.79
- 2019/7/19 21,466.99
- 2019/7/18 21,046.24
- 2019/7/17 21,469.18
- 2019/7/16 21,535.25
- 2019/7/12 21,685.90
- 2019/7/11 21,643.53
- 2019/7/10 21,533.48
- 2019/7/9 21,565.15
- 2019/7/8 21,534.35
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA 21,308.43 円
- σ 435.71 円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ : 22597.44 円
- +2σ : 22153.22 円
- +1σ : 21709 円
- 25SMA : 21,264.78 円
- -1σ : 20820.55 円
- -2σ : 20376.33 円
- -3σ : 19932.11 円
ボリンジャーバンド水準で見ると8/15は-2σ:20376円の上で終値をつけています。
しかし、8/15のナイトセッションでは20100円のため-2σを大きく割っています。
まとめ
- 22989円:PER水準で見た場合→PER13倍
- 22597円:ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
- 22153円:ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
- 21709円:ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 21221円:PER水準で見た場合→PER12倍
- 21265円:ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
- 20821円:ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 20376円:ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
- 19932円:ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
- 19453円:PER水準で見た場合→PER11倍
米中対立が再び激化すればPER11倍を割り込む可能性すらあります。
世界が穏やかになればPER12倍まで戻す可能性があります。
ボリンジャーバンドの節目は一時的な折り返しの目安になります。
PERの節目は折り返しの目安として使用します。
昨晩の米中対決の再燃を受けて本日の日経平均株価は下落します。
相場の予測はできません。
しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。
異常な安値はいずれ修正され上がります。
異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。
そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
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