お読みいただきありがとうございます。サラリーマンの筋太郎です。
今回も日経平均株価の相場分析です。前営業日の日経平均株価は反落。23952.35円で取引を終えました。日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は横ばいの24070円で引けています。
前営業日の欧米市場は?
米国市場
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円39銭から109円68銭まで上昇して引けた。
米中が通商協議「第一段階」で合意したことや中国の小売り、鉱工業生産が予想を上回ったほか、米国の12月NAHB住宅市場指数が20年ぶり高水準を記録したため世界経済への懸念が後退し、米債利回りの上昇に伴うドル買いやリスク選好の円売りが優勢となった。[16日 ロイター]
欧州株式市場
ロンドン市場
続伸して取引を終えた。米中が第1段階の合意に至ったことと、英総選挙でジョンソン首相率いる与党保守党が勝利したことで英国の欧州連合(EU)離脱の混乱が収まるとの見方が相場を押し上げた。
米中貿易協議を担当するライトハイザー米通商代表は第1段階の協議が「完全に終わ
った」と述べた。通商政策に左右されやすい金融大手HSBC
バーバリー
欧州市場
4営業日続伸して取引を終えた。前週の英総選挙で与党保守党が勝利したことに続き、米国と中国が第1段階の合意に至ったことで、STOXX欧州600種は過去最高値をつけた。
英国株の値上がりが目立った。ジョンソン英首相率いる保守党が総選挙で勝ったことで、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不安から売られてきた株が買い戻された。英豪系資源大手BHP
英国のEU離脱の先行き不透明感が重しとなっていた英銀大手のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が、中国との「第1段階の合意」により、米国の対中輸出が向こう2年間で2倍近くに拡大すると述べたほか、第1段階の討議が「完全に終わった」としたことで市場心理が好転した。通商政策に左右されやすいSTOXX欧州600種資源株指数<.SXPP>は1.87%上昇した。[17日 ロイター]
PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERとEPSは
- PER: 14.39997956 倍
- EPS: 1,663.36 円
でした。
EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER15倍: 24,950.40 円 →上値メド(楽観シナリオ)
- PER14倍: 23287.04 円 →妥当な水準の中心(楽観シナリオ)
- PER13倍: 21623.68 円 →下値メド(楽観シナリオ)
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
12/17を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/12/17 23,952.35
- 2019/12/13 24,023.10
- 2019/12/12 23,424.81
- 2019/12/11 23,391.86
- 2019/12/10 23,410.19
- 2019/12/9 23,430.70
- 2019/12/6 23,354.40
- 2019/12/5 23,300.09
- 2019/12/4 23,135.23
- 2019/12/3 23379.81
- 2019/12/2 23529.50
- 2019/11/29 23,293.91
- 2019/11/28 23,409.14
- 2019/11/27 23,437.77
- 2019/11/26 23,373.32
- 2019/11/25 23,292.81
- 2019/11/22 23,112.88
- 2019/11/21 23,038.58
- 2019/11/20 23,148.57
- 2019/11/19 23,292.65
- 2019/11/18 23,416.76
- 2019/11/15 23,303.32
- 2019/11/14 23,141.55
- 2019/11/13 23,319.87
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA: 23,377.33 円
- σ: 218.32 円
以上を用いて-3σ〜+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍〜3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ : 24032 円
- +2σ : 23814 円
- +1σ : 23596 円
- 25SMA : 23377 円
- -1σ : 23159 円
- -2σ : 22941 円
- -3σ : 22722 円
まとめ
- 24950 円 :PER水準で見た場合→PER15倍(上限)
- 24032 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
- 23814 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
- 23596 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 23377 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
- 23287 円 :PER水準で見た場合→PER14倍(中央)
- 23159 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 22941 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
- 22722 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
- 21624 円 :PER水準で見た場合→PER13倍(下限)
過去の日経平均株価のクセを考慮すると、PERの整数倍の水準で一度調整や折り返しが入ることでしょう。
相場の予測はできません。しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。異常な安値はいずれ修正され上がります。異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。そのため、この記事では株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
参考書籍
ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]
※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。