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サラリーマンの筋太郎です。
今回も日経平均株価の相場分析です。
前営業日の日経平均株価は下落。20620.19円で取引を終えました。
しかし、日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は微減で20550円で引けています。
昨晩の欧米市場は?
米国市場
2日の米国株式市場はレーバーデーのため休場。
[ニューヨーク 2日 ロイター]
欧州株式市場
ロンドン市場
続伸し、1%強高で取引を終えました。英総選挙を巡る観測が強まる中通貨ポンドが下落し、輸出関連銘柄を支援しました。米国と中国が1日発動した追加関税にはおおむね反応薄でしたが、ディフェンシブ銘柄に買いが入りました。[2日 ロイター]
欧州市場
薄商いの中、続伸で終了。米中が1日の互い輸入品に対し追加関税を発動する中、食品やヘルスケア、公益株などのディフェンシブ銘柄が選好されました。 ラボバンクのフィリップ・マレー氏は「貿易戦争を巡る多くの不透明要因はここ数日ですでに織り込み済み」とし、「米中通商交渉への期待も存在する。また、投資家は米市場動向に方向性を見出そうとしていることから、米市場が祝日で休場となったことも影響した」と述べました。8月のドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は8カ月連続で好不況の分かれ目となる50を下回り、欧州中央銀行(ECB)が来週の理事会で利下げに動くの見方を支えました。[2日 ロイター]
PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERとEPSは
- PER: 11.71002896 倍
- EPS: 1,760.90 円
でした。
EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER13倍: 22891.7 円 →上値メド
- PER12倍: 21130.8 円 →妥当な水準の中心
- PER11倍: 19369.9 円 →下値メド
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
9/2を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/9/2 20,620.19
- 2019/8/30 20,704.37
- 2019/8/29 20,460.93
- 2019/8/28 20,479.42
- 2019/8/27 20,456.08
- 2019/8/26 20,261.04
- 2019/8/23 20,710.91
- 2019/8/22 20,628.01
- 2019/8/21 20,618.57
- 2019/8/20 20,677.22
- 2019/8/19 20,563.16
- 2019/8/16 20,418.81
- 2019/8/15 20,405.65
- 2019/8/14 20,655.13
- 2019/8/13 20,455.44
- 2019/8/9 20,684.82
- 2019/8/8 20,593.35
- 2019/8/7 20,516.56
- 2019/8/6 20,585.31
- 2019/8/5 20,720.29
- 2019/8/2 21,087.16
- 2019/8/1 21,540.99
- 2019/7/31 21,521.53
- 2019/7/29 21,616.80
- 2019/7/26 21,658.15
- 2019/7/25 21,756.55
- 2019/7/24 21,709.57
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA: 20,745.60 円
- σ: 396.01 円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ : 21933.62 円
- +2σ : 21537.61 円
- +1σ : 21141.6 円
- 25SMA : 20,745.60 円
- -1σ : 20349.59 円
- -2σ : 19953.58 円
- -3σ : 19557.57 円
ボリンジャーバンド水準で見ると9/2は-1σ:20350円の上で終値をつけています。
9/3のナイトセッションでは20550円のため25SMAの下にいます。
まとめ
- 21131 円 :PER水準で見た場合→PER13倍
- 21934 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
- 21538 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
- 21142 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 21131 円 :PER水準で見た場合→PER12倍
- 20746 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
- 20350 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 19954 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
- 19558 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
- 19370 円 :PER水準で見た場合→PER11倍
米中対立が再び激化すればPER11倍を割り込む可能性すらあります。
世界が穏やかになればPER12倍まで戻す可能性があります。
ボリンジャーバンドの節目は一時的な折り返しの目安になります。
PERの節目は折り返しの目安として使用します。
相場の予測はできません。
しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。
異常な安値はいずれ修正され上がります。
異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。
そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
参考書籍
ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]
※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。