【2019.12.26】クリスマス休暇で売買は低調【PER15倍24711円】

PERから見る日経平均株価の適切な水準は?

PERとは株価収益率を表します。

私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。

その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。

実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。

次に、PERはEPSとセットで考えます。

EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。

株価=EPS×PERです。

昨日の日経平均株価のPERとEPSは

  • PER: 14.45998936 倍
  • EPS: 1,654.56 円

でした。

EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。

それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。

さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。

  • PER15倍: 24,818.40 円 →上値メド(楽観シナリオ)
  • PER14倍: 23163.84 円 →妥当な水準の中心(楽観シナリオ)
  • PER13倍: 21509.28 円 →下値メド(楽観シナリオ)

ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?

25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。

このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。

12/26を含め25日間の日経平均株価の終値は

  • 2019/12/26 23,924.92
  • 2019/12/25 23,782.87
  • 2019/12/24 23,830.58
  • 2019/12/23 23,821.11
  • 2019/12/20 23,816.63
  • 2019/12/19 23,864.85
  • 2019/12/18 23,934.43
  • 2019/12/17 24,066.12
  • 2019/12/16 23,952.35
  • 2019/12/13 24,023.10
  • 2019/12/12 23,424.81
  • 2019/12/11 23,391.86
  • 2019/12/10 23,410.19
  • 2019/12/9 23,430.70
  • 2019/12/6 23,354.40
  • 2019/12/5 23,300.09
  • 2019/12/4 23,135.23
  • 2019/12/3 23379.81
  • 2019/12/2 23529.50
  • 2019/11/29 23,293.91
  • 2019/11/28 23,409.14
  • 2019/11/27 23,437.77
  • 2019/11/26 23,373.32
  • 2019/11/25 23,292.81

です。

ここから25SMAと標準偏差を求めます。

  • 25SMA: 23,571.74 円
  • σ: 287.64 円

以上を用いて-3σ〜+3σを求めます。

25SMAに標準偏差の1倍〜3倍の値を足したり引いたりするだけです。

  • +3σ : 24435 円
  • +2σ : 24147 円
  • +1σ : 23859 円
  • 25SMA : 23572 円
  • -1σ : 23284 円
  • -2σ : 22996 円
  • -3σ : 22709 円

まとめ

  • 24818 円 :PER水準で見た場合→PER15倍(上限)
  • 24435 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
  • 24147 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
  • 23859 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
  • 23572 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
  • 23284 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
  • 23164 円 :PER水準で見た場合→PER14倍(中央)
  • 22996 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
  • 22709 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
  • 21509 円 :PER水準で見た場合→PER13倍(下限)

過去の日経平均株価のクセを考慮すると、PERの整数倍の水準で一度調整や折り返しが入ることでしょう。

相場の予測はできません。しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。異常な安値はいずれ修正され上がります。異常な高値はいずれ修正され下がります。

この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。そのため、この記事では株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。

※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。