【2019.6.10】日経平均株価は21,000円を超えてどこまで戻すのか?【初心者向け】


本ブログをお読みいただきありがとうございます。

サラリーマンの筋太郎です。

今回も日経平均株価の相場分析です。

先週金曜日の日経平均株価は上昇して20884.71円で取引を終えました。

先週金曜日の夜は日経225先物ナイトセッションでは21000円まで上昇しています。

先週金曜日の夜は米国雇用統計がありました。

米国雇用統計の結果は弱かったため利下げ観測が強まりました。

米国は利下げを示唆したため、ダウ平均は上昇しています。

米国とメキシコは不法移民対策を巡って合意したことで一つ世界情勢のリスクが消えました。

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1.先週末の米国市場は?

昨晩の米国市場のダウ工業株30種平均は263ドル上昇しました。

朝方発表された米雇用統計がかなり弱い内容となったことを受け利下げ期待が膨らんだほか、移民と関税問題を巡る米、メキシコ両国の交渉にも楽観的な見方が広がりました。

五月の雇用統計

5月の雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが7万5000人と市場予想の18万5000人を大幅に下回りました。

雇用統計を受け、市場では7月の利下げを含め年内3回の利下げ確率が織り込まれました。

オークブルック・インベストメンツ(イリノイ州)の共同最高投資責任者(CIO)、ピーター・ジャンコフスキス氏は、雇用統計が弱かったことで「FRBが景気の下支えに向け、遅きに失することなく一段とタイムリーに行動するのではないか」との期待が買いにつながったと説明しました。

またクレセット・キャピタルマネジメント(シカゴ)のジャック・アブリン氏は「市場は低金利見通しと引き換えにさえない経済成長を受け入れようとしている。市場は低金利に依存しており、金利さえ低ければ低成長でも構わないと考えている」と述べました。

不法移民対策を巡ってメキシコと合意

ムニューシン米財務長官は8日、不法移民対策を巡ってメキシコと合意したことについて、米南部国境の移民問題を解決するというトランプ大統領の意向に沿った内容と語りました。

一方、メキシコが合意を履行しなければ、トランプ大統領は関税を課す権限を保持する、ともけん制しました。

トランプ大統領は5月末、メキシコの不法移民対策の不備を理由にメキシコ製品に制裁関税を課すと表明。

6月10日から5%関税がかけられるはずでしたが、メキシコは不法移民対策の強化で合意、トランプ政権はメキシコ製品への制裁関税発動を無期限で停止すると表明しました。


2.PERから見る日経平均株価の適切な水準は?

私はいつもPERの水準で判断しています。

その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。

実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されています。

次に、PERはEPSとセットで考えます。

EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。

株価=EPS×PERです。

昨日の日経平均株価のPERは11.78倍、EPSは1,772.90円でした。

EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。

それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。

これは、昨日はFRBの利下げの可能性を織り込みPERが上昇したため株価上昇をしたことがわかります。

さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。

  • PER13倍 23047.7 円 →上値メド
  • PER12倍 21274.8 円 →妥当な水準の中心
  • PER11倍 19501.9 円 →下値メド


ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?

25日単純移動平均線を用いて、標準偏差σを求めます。

このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。

6/7を含め25日間の日経平均株価の終値は

  • 2019/6/7 20,884.71
  • 2019/6/6 20,774.04
  • 2019/6/5 20,776.10
  • 2019/6/4 20,408.54
  • 2019/6/3 20,410.88
  • 2019/5/31 20,601.19
  • 2019/5/30 20942.53
  • 2019/5/29 21003.37
  • 2019/5/28 21260.14
  • 2019/5/27 21182.58
  • 2019/5/24 21117.22
  • 2019/5/23 21151.14
  • 2019/5/22 21283.37
  • 2019/5/21 21272.45
  • 2019/5/20 21301.73
  • 2019/5/17 21250.09
  • 2019/5/16 21062.98
  • 2019/5/15 21188.56
  • 2019/5/14 21067.23
  • 2019/5/13 21191.28
  • 2019/5/10 21344.92
  • 2019/5/9 21402.13
  • 2019/5/8 21602.59
  • 2019/5/7 21923.72
  • 2019/4/26 22258.73

です。

ここから25日の平均と標準偏差を求めます。

  • 25日平均:21,146.49円
  • 標準偏差:402.25円

以上を用いて-3σ~+3σを求めます。

  • +3σ 22353.23 円
  • +2σ 21950.98 円
  • +1σ 21548.73 円
  • 25SMA 21146.49 円
  • -1σ 20744.24 円
  • -2σ 20342 円
  • -3σ 19939.75 円

ボリンジャーバンド水準で見ると6/7は-1σ:20744.24円を超えて終値をつけています。

6/7のナイトセッションでは21000円を超えました。

6/10はこのまま25日移動平均線21146.49円に戻すか、戻すならどこまで上がるかに注目です。

まとめ

  • 米国雇用統計を受けて利下げ織り込み?
  • 21549円:ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
  • 21275円:PER水準で見た場合→PER12倍
  • 21146円:25日移動平均線
  • 20744円:ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ

相場の予測はできません。

しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。

異常な安値はいずれ修正され上がります。

異常な高値はいずれ修正され下がります。

この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。

そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。

以上、「【2019.6.10】日経平均株価は21,000円を超えてどこまで戻すのか?」の分析でした。

参考書籍

ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]



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