本ブログをお読みいただきありがとうございます。
サラリーマンの筋太郎です。
今回も日経平均株価の相場分析です。
前営業日の日経平均株価は反発。20593.35円で取引を終えました。
日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は反発して20760円で引けています。
今週はSQ週なので注意が必要です。詳しくは【2019.6.12】日経平均株価はいつまで上がる?あのイベントに注意。【初心者向け】に書きましたので省略します。
今週はじわじわとEPSが下がっています。株価の妥当な水準も下がっているのでご注意を。
昨晩の欧米市場は?
米国市場
米国株式市場は上昇して取引を終えました。S&P総合500は1日としては約2カ月ぶりの大幅な上昇率を記録しました。市場予想を上回る米中の経済指標を受け、貿易を巡る懸念が一部和らぎました。[ニューヨーク 8日 ロイター]
欧州株式市場
ロンドン市場
続伸して取引を終えました。中国の統計を受け、世界経済の減速懸念が後退しました。中国の7月の未加工銅の輸入は3カ月ぶりに増え、市場心理が好転しました。株式市場は8月の初め、売り物が集中していたが、ここにきて持ち直しました。[8日 ロイター]
欧州市場
続伸し、約2カ月ぶりの上昇率を記録しました。中国の好調な貿易統計や人民元が安定したことで、景気後退や米中貿易摩擦の高まりへの不安が和らぎました。中国の7月の貿易統計は、輸出が3月以来の大幅な伸びとなったほか、輸入は予想ほど落ち込みませんでした。長期化する貿易摩擦が激しさを増し、世界経済が景気後退に陥ると
の懸念が後退しました。[8日 ロイター]
PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERはとEPSは
- PER: 11.66002321 倍
- EPS: 1,766.15 円
でした。
EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER13倍: 22959.95 円 →上値メド
- PER12倍: 21193.8 円 →妥当な水準の中心
- PER11倍: 19427.65 円 →下値メド
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
8/6を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/8/8 20,593.35
- 2019/8/7 20,516.56
- 2019/8/6 20,585.31
- 2019/8/5 20,720.29
- 2019/8/2 21,087.16
- 2019/8/1 21,540.99
- 2019/7/31 21,521.53
- 2019/7/29 21,616.80
- 2019/7/26 21,658.15
- 2019/7/25 21,756.55
- 2019/7/24 21,709.57
- 2019/7/23 21,620.88
- 2019/7/22 21,416.79
- 2019/7/19 21,466.99
- 2019/7/18 21,046.24
- 2019/7/17 21,469.18
- 2019/7/16 21,535.25
- 2019/7/12 21,685.90
- 2019/7/11 21,643.53
- 2019/7/10 21,533.48
- 2019/7/9 21,565.15
- 2019/7/8 21,534.35
- 2019/7/5 21,746.38
- 2019/7/4 21,702.45
- 2019/7/3 21,638.16
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA 21,396.44 円
- σ 384.70 円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ : 22550.54 円
- +2σ : 22165.84 円
- +1σ : 21781.14 円
- 25SMA : 21,396.44 円
- -1σ : 21011.74 円
- -2σ : 20627.04 円
- -3σ : 20242.34 円
ボリンジャーバンド水準で見ると8/8は-2σ:20627円の少し下で終値をつけています。
しかし、8/9のナイトセッションでは20760円のため-2σを超えています。
まとめ
- 22960円:PER水準で見た場合→PER13倍
- 22551円:ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
- 22166円:ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
- 21781円:ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 21194円:PER水準で見た場合→PER12倍
- 21396円:ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
- 21011円:ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 20627円:ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
- 20242円:ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
- 19428円:PER水準で見た場合→PER11倍
米中対立が再び激化すればPER11倍を割り込む可能性すらあります。
世界が穏やかになればPER12倍まで戻す可能性があります。
ボリンジャーバンドの節目は一時的な折り返しの目安になります。
相場の予測はできません。
しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。
異常な安値はいずれ修正され上がります。
異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。
そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
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