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今回も日経平均株価の相場分析です。前営業日の日経平均株価は反発。24066.12円で取引を終えました。日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は横ばいの24020円で引けています。
前営業日の欧米市場は?
米国市場
*04:07JST NY市場動向(午後2時台):ダウ49ドル高、原油先物0.67ドル高
【 米国株式 】 前日比 高値 安値 ↑ / ↓
*ダウ30種平均 28285.13 +49.24 +0.17% 28328.63 28220.56 14 16
*ナスダック 8821.42 +7.19 +0.08% 8831.99 8804.60 1317 1151
*S&P500 3194.46 +3.01 +0.09% 3198.22 3191.03 291 213
*SOX指数 1818.94 +5.63 +0.31%
*225先物 23990 大証比 -20 -0.08%
[17日 ロイター]
欧州株式市場
ロンドン市場
小幅に続伸して取引を終えた。米中通商合意への期待が相場を下支えした。一方、ジョンソン英首相が英国の欧州連合(EU)離脱交渉について強硬姿勢を示したことで合意なきEU離脱への不安が再浮上し、国内経済に左右されやすい銘柄が売られた。
米中が合意に至るとの期待から通商政策に左右されやすい銘柄が買われた。英石油大手のBP
先週の総選挙でジョンソン首相率いる与党・保守党が過半数を大きく上回る議席を確保したことを受け、ジョンソン氏はEU離脱後の移行期間について、2020年を超えての延長を阻止する構えを示した。[18日 ロイター]
欧州市場
5営業日ぶりに反落して取引を終えた。軟調な売り上げ見通しを示した英日用品のユニリーバ
ユニリーバは7.2%下落した。西アフリカの市況が厳しいほか、南アジア市場が鈍化していることで2019年の売り上げが予想を下回る伸びとなると述べた。STOXX欧州600種日用品・家庭用品株指数<.SXQP>は2.60%下落し、部門別で最も大幅に値下がりした。
ジョンソン英首相はEU離脱後の移行期間について、2020年以降への延長を阻止する構えを示した。キャピタル・エコノミクスの市場エコノミスト、シモーナ・ガンバリーニ氏は「条件で合意するまでの期間が短いことを踏まえると、合意なき離脱の可能性がなくなっていないことを投資家は心配しているのだろう」と指摘した。[18日 ロイター]
PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERとEPSは
- PER: 14.48998121 倍
- EPS: 1,660.88 円
でした。
EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER15倍: 24,913.20 円 →上値メド(楽観シナリオ)
- PER14倍: 23252.32 円 →妥当な水準の中心(楽観シナリオ)
- PER13倍: 21591.44 円 →下値メド(楽観シナリオ)
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
12/18を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/12/18 24,066.12
- 2019/12/17 23,952.35
- 2019/12/13 24,023.10
- 2019/12/12 23,424.81
- 2019/12/11 23,391.86
- 2019/12/10 23,410.19
- 2019/12/9 23,430.70
- 2019/12/6 23,354.40
- 2019/12/5 23,300.09
- 2019/12/4 23,135.23
- 2019/12/3 23379.81
- 2019/12/2 23529.50
- 2019/11/29 23,293.91
- 2019/11/28 23,409.14
- 2019/11/27 23,437.77
- 2019/11/26 23,373.32
- 2019/11/25 23,292.81
- 2019/11/22 23,112.88
- 2019/11/21 23,038.58
- 2019/11/20 23,148.57
- 2019/11/19 23,292.65
- 2019/11/18 23,416.76
- 2019/11/15 23,303.32
- 2019/11/14 23,141.55
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA: 23,399.17 円
- σ: 255.63 円
以上を用いて-3σ〜+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍〜3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ : 24166 円
- +2σ : 23910 円
- +1σ : 23655 円
- 25SMA : 23399 円
- -1σ : 23144 円
- -2σ : 22888 円
- -3σ : 22632 円
まとめ
- 24913 円 :PER水準で見た場合→PER15倍(上限)
- 24166 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
- 23910 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
- 23655 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 23399 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
- 23252 円 :PER水準で見た場合→PER14倍(中央)
- 23144 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 22888 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
- 22632 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
- 21591 円 :PER水準で見た場合→PER13倍(下限)
過去の日経平均株価のクセを考慮すると、PERの整数倍の水準で一度調整や折り返しが入ることでしょう。
相場の予測はできません。しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。異常な安値はいずれ修正され上がります。異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。そのため、この記事では株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
参考書籍
ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]
※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。