【2019.10.21】今週の日経平均株価のはどうなる!?英国がEUと合意した新たな離脱案の採決の行方は?


お読みいただきありがとうございます。サラリーマンの筋太郎です。

今回も日経平均株価の相場分析です。前営業日の日経平均株価は微増。22492.68円で取引を終えました。日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は上昇して22500円で引けています。

英国がEUと合意した新たな離脱案の採決の行方によって今後の相場は上にも下にも動く可能性があります。英国ジョンソン首相はEUとの離脱合意について、同首相は10月22日に英議会で採決すると述べています。今週の中盤で大きな動きがあるかもしれません。


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前営業日の欧米市場は?

米国市場

 下落して終了した。企業決算はおおむね好調だったものの、中国の経済成長が鈍化したことに加え、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)とボーイングを巡るマイナスのニュースが出てきたことでリスク選好度が後退した。週足ではナスダック総合とS&P総合500種が上げたものの、この日は主要3指数はそろって下落。J&JとボーイングがS&P総合500種の重しとなった。ボーイングは6.8%安で終了。墜落事故を起こした「737MAX」型機の安全性について、ボーイングが米連邦航空局(FAA)当局者を誤った方向に導いた可能性があることがボーイングの従業員2人が交わしたテキストメッセージで示されたとロイターが報じたことが売り材料となった。[18日 ロイター]

欧州株式市場

ロンドン市場

 反落して取引を終えた。英国の欧州連合(EU)離脱協定案の英議会採決を控え、投資家は慎重になっている。ホテル経営大手のインターコンチネンタル・ホテルズも相場の重しとなった。インターコンチネンタルは4.6%下落した。中国におけるビジネス用の予約が減ったことや香港の抗議デモが影響し、売り上げが減ったとしたことが売り材料だった。CMCマーケッツのデービッド・マデン氏は「英国のEU離脱協定案が交渉され、合意が発表されるまでの強気なムードはここにきて、より慎重な見通しに変わってきた」と述べる。投資家は、英国とEUが合意した離脱協定案の是非を巡る19日の英議会採決に注目している。アナリストは、英議会が否決した場合、これまでの進展が台無しになると指摘する。[18日 ロイター]

英下院は19日、ジョンソン首相が欧州連合(EU)と合意した新たな離脱案の採決について、関連法案が成立するまで先送りするとの動議を322対306の賛成多数で決議した。この決議は、先に同首相がEUと合意した新離脱案に対する英議会の承認が同日中に得られないことを意味する。これにより、議会が9月に成立させた法律に従って、同首相は英国の離脱期限を当初予定の10月31日より先に延ばすよう書面でEUに要請する義務を履行しなければならない。しかし、同首相は決議後、改めてその義務を拒否、10月末の離脱実施に向けた強硬姿勢を強調した。「私はEUと離脱延期について交渉するつもりはないし、法律にそれを強制されることもない」と同氏は議会で表明。EUとの離脱合意について、同首相は10月22日に英議会で採決すると述べた。[19日 ロイター]

欧州市場

 続落して取引を終えた。軟調な決算が相場の重しとなった。フランスの自動車メーカー、ルノーは11.5%下落した。通期の売り上げと利益見通しを引き下げたことが嫌気された。STOXX欧州600種自動車・部品株指数は1.71%低下した。[18日 ロイター]

PERから見る日経平均株価の適切な水準は?

PERとは株価収益率を表します。

私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。

その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。

実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。

次に、PERはEPSとセットで考えます。

EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。

株価=EPS×PERです。

昨日の日経平均株価のPERとEPSは

  • PER: 12.67000513 倍
  • EPS: 1,775.27 円

でした。

EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。

それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。

さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。

  • PER13倍: 23078.51 円 →上値メド
  • PER12倍: 21303.24 円 →妥当な水準の中心
  • PER11倍: 19527.97 円 →下値メド

ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?

25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。

このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。

10/18を含め25日間の日経平均株価の終値は

  • 2019/10/18 22,492.68
  • 2019/10/17 22,451.86
  • 2019/10/16 22,472.92
  • 2019/10/15 22,207.21
  • 2019/10/11 21,798.87
  • 2019/10/10 21,551.98
  • 2019/10/9 21,456.38
  • 2019/10/8 21,587.78
  • 2019/10/7 21,375.25
  • 2019/10/4 21,410.20
  • 2019/10/3 21,341.74
  • 2019/10/2 21,778.61
  • 2019/10/1 21,885.24
  • 2019/9/30 21,755.84
  • 2019/9/27 21,878.90
  • 2019/9/26 22,048.24
  • 2019/9/25 22,020.15
  • 2019/9/24 22,098.84
  • 2019/9/20 22,079.09
  • 2019/9/19 22,044.45
  • 2019/9/18 21,960.71
  • 2019/9/17 22,001.32
  • 2019/9/13 21,988.29
  • 2019/9/12 21,759.61
  • 2019/9/11 21,597.76

です。

ここから25SMAと標準偏差を求めます。

  • 25SMA: 21,881.76 円
  • σ: 323.76 円

以上を用いて-3σ~+3σを求めます。

25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。

  • +3σ : 22853.04 円
  • +2σ : 22529.28 円
  • +1σ : 22205.52 円
  • 25SMA : 21,881.76 円
  • -1σ : 21558 円
  • -2σ : 21234.23 円
  • -3σ : 20910.47 円

ボリンジャーバンド水準で見ると10/18は+2σ:22529円の下で終値をつけています。

10/18のナイトセッションでは22500円のため+2σのわずかに下にいます。

まとめ

  • 23079 円 :PER水準で見た場合→PER13倍
  • 22853 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
  • 22529 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
  • 22206 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
  • 21882 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
  • 21303 円 :PER水準で見た場合→PER12倍
  • 21558 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
  • 21234 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
  • 20910 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
  • 19528 円 :PER水準で見た場合→PER11倍

米中合意がこのまま順調に推移すればPER13倍を超えて上昇する可能性があります。一方、再び米中対立に転じればPER11倍を割り込む恐れもあります。いずれにしてもPERの整数倍の水準で一度調整や折り返しが入ることでしょう。

相場の予測はできません。しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。異常な安値はいずれ修正され上がります。異常な高値はいずれ修正され下がります。

この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。そのため、この記事では株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。

参考書籍

ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]


※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。