【2019.9.9】メジャーSQに要注意。日経平均株価【初心者向け】


本ブログをお読みいただきありがとうございます。

サラリーマンの筋太郎です。

今回も日経平均株価の相場分析です。

前営業日の日経平均株価は上昇。21199.57円で取引を終えました。

日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は微増で21220円で引けています。


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今週の要注意「メジャーSQ」とは?

今週はメジャーSQがあるため要注意です。

SQとはSpecial Quotationの頭文字を取ったものです。

「特別清算指数」と呼ばれます。

毎月第2金曜日は日経225先物などのSQ精算日です。

そのため、材料に関係なくお金を動かす人たちがいます。

SQは当該限月の第2金曜日に算出されます。

先物とオプションの両方の精算がある3,6,9,12月の第2金曜日に算出されるものを「メジャーSQ」、それ以外の月の第2金曜日に算出されるものを「マイナーSQ」と言います。

つまり、今週はメジャーSQであり、年に4回しかない大きく相場が乱されるイベントが待っています。

このSQ日が当該限月の取引の決済日であり、当該限月の取引はその前日までとなります。

取引の最終日までに反対売買で決済されなかった建玉は、SQ日にこのSQの値段で強制的に決済されます。

コールオプションやプットオプションは、簡単に言えば精算日に日経平均株価がいくらになるかを予想するゲームです。

当たれば大金が入り、外れれば損失です。

そのため、当たりを勝ち取るために、都合の良い方向にお金を動かす投機筋と呼ばれるヘッジファンドがいます。

このことを念頭に置き、毎月第2週の日経平均株価は乱れる可能性を理解しましょう。

昨晩の欧米市場は?

米国市場

 米国株式市場はまちまち。S&P総合500種とダウ工業株30種が小幅続伸する一方、ナスダック総合は小反落となった。朝方発表された8月の米雇用統計は強弱入り混じる内容となり、市場では9月の米利下げ観測が高まった。中国人民銀行(中央銀行)が今年3回目となる市中銀行の預金準備率(RRR)の引き下げを発表したことも世界経済減速を巡る懸念緩和につながった。これにより、9000億元(1263億5000万ドル)が金融システムに放出される。8月の雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが13万人と、市場予想の15万8000人を下回った。一方、賃金は前月比の伸びが拡大するなど明るさも見られた。また、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はスイスで開催された討論会で、労働市場は引き続き堅調とした上で、FRBは景気拡大を維持するため、引き続き「適切に」行動すると再表明した。米国と世界が景気後退に陥る公算は小さいとの見通しも示した。
[ニューヨーク 9日 ロイター]

欧州株式市場

ロンドン市場

 反発して取引を終えた。中国が景気刺激策を発表したことで買い安心感が広がった。
中国人民銀行(中央銀行)は市中銀行の預金準備率を引き下げた。市場に出回る資金が増え、景気を下支えするとみられる。[nL3N25X2FV]中国の発表を受け、グレンコアやBHPなどの鉱業株の値上がりが目立った。 住宅建設のバークレー・グループは2.8%上昇。ロンドンとイングランド南東部の市況について前向きな見方を示したことが好感された。8月の米雇用統計は就業者数が予想を下回る伸びとなり、米中貿易摩擦の米経済への影響を示した。米連邦準備理事会(FRB)が今月利下げするとの見方を固める材料となった。[9日 ロイター]

欧州市場

 3日続伸して取引を終えた。中国が銀行の融資を促す対策を打ち出したことでリスク志向が強まった。中国人民銀行(中央銀行)は市中銀行の預金準備率を引き下げた。流動性が高まることで減速する経済を押し上げる効果が見込まれる。STOXX欧州600種化学株指数と鉱工業関連株指数<.SXNP>の値上がりが目立った。自動車・部品株指数<.SXAP>は、米司法省が自動車メーカー4社に対して反トラスト法関連の調査を開始したとの報道で上昇幅を圧縮したが、週間ベースでは4月以来の大幅な上昇となった。8月の米雇用統計はまちまちの内容だった。就業者数の伸びは予想以上に減速したものの、賃金の伸びは加速した。米連邦準備理事会(FRB)が今年、あと2回利下げするとの見方は変わらなかった。ドイツの7月の鉱工業生産指数は予想に反して低下した。ドイツの製造業が苦境に面している新たな兆しとなった。それでもなお、ドイツのクセトラDAX指数は0.54%上昇した。ドイツの鉄鋼大手ティッセンクルップが4.7%高と2カ月ぶりの高値に上昇し、全体水準を押し上げた。フィンランドのエレベーター大手コネがプライベート・エクイティ(PE)とともにティッセンクルップのエレベーター事業に対する買収提案を検討しているとしたことが好感された。[9日 ロイター]

PERから見る日経平均株価の適切な水準は?

PERとは株価収益率を表します。

私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。

その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。

実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。

次に、PERはEPSとセットで考えます。

EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。

株価=EPS×PERです。

昨日の日経平均株価のPERとEPSは

  • PER: 11.93998907 倍
  • EPS: 1,775.51 円

でした。

EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。

それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。

さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。

  • PER13倍: 23081.63 円 →上値メド
  • PER12倍: 21306.12 円 →妥当な水準の中心
  • PER11倍: 19530.61 円 →下値メド

ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?

25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。

このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。

9/9を含め25日間の日経平均株価の終値は

  • 2019/9/6 21,199.57
  • 2019/9/5 21,085.94
  • 2019/9/4 20,649.14
  • 2019/9/3 20,625.16
  • 2019/9/2 20,620.19
  • 2019/8/30 20,704.37
  • 2019/8/29 20,460.93
  • 2019/8/28 20,479.42
  • 2019/8/27 20,456.08
  • 2019/8/26 20,261.04
  • 2019/8/23 20,710.91
  • 2019/8/22 20,628.01
  • 2019/8/21 20,618.57
  • 2019/8/20 20,677.22
  • 2019/8/19 20,563.16
  • 2019/8/16 20,418.81
  • 2019/8/15 20,405.65
  • 2019/8/14 20,655.13
  • 2019/8/13 20,455.44
  • 2019/8/9 20,684.82
  • 2019/8/8 20,593.35
  • 2019/8/7 20,516.56
  • 2019/8/6 20,585.31
  • 2019/8/5 20,720.29
  • 2019/8/2 21,087.16
  • 2019/8/1 21,540.99
  • 2019/7/31 21,521.53

です。

ここから25SMAと標準偏差を求めます。

  • 25SMA: 20,634.49 円
  • σ: 212.72 円

以上を用いて-3σ~+3σを求めます。

25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。

  • +3σ : 21272.64 円
  • +2σ : 21059.92 円
  • +1σ : 20847.21 円
  • 25SMA : 20,634.49 円
  • -1σ : 20421.77 円
  • -2σ : 20209.05 円
  • -3σ : 19996.34 円

ボリンジャーバンド水準で見ると9/5は+2σ:201059円の上で終値をつけています。

9/9のナイトセッションでは21220円のため+2σの上にいます。

まとめ

  • 21306 円 :PER水準で見た場合→PER13倍
  • 21273 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
  • 21060 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
  • 20847 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
  • 21306 円 :PER水準で見た場合→PER12倍
  • 20634 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
  • 20422 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
  • 20209 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
  • 19996 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
  • 19531 円 :PER水準で見た場合→PER11倍

米中対立が再び激化すればPER11倍を割り込む可能性すらあります。

世界が穏やかになればPER12倍まで戻す可能性があります。

ボリンジャーバンドの節目は一時的な折り返しの目安になります。

PERの節目は折り返しの目安として使用します。

相場の予測はできません。

しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。

異常な安値はいずれ修正され上がります。

異常な高値はいずれ修正され下がります。

この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。

そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。

参考書籍

ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]


※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。