本ブログをお読みいただきありがとうございます。
サラリーマンの筋太郎です。
今回も日経平均株価の相場分析です。
昨日の日経平均株価は上昇して21204.28円で取引を終えました。
昨晩は日経225先物ナイトセッションでは21170円程度とほぼ横ばいです。
昨晩の米国市場は?
米国株式市場はほぼ変わらずで取引を終えました。
朝方は買いが先行したものの、前日まで値上がりが継続していたこともあり、その後は買いが一服して伸び悩む展開となりました。
中国との貿易摩擦を巡る懸念がくすぶっていることも上値を抑えたようです。
PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
昨日の日経平均株価のPERは11.98倍、EPSは1,769.97円でした。
EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER13倍: 23009.61 円 →上値メド
- PER12倍: 21239.64 円 →妥当な水準の中心
- PER11倍: 19469.67 円 →下値メド
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
6/11を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2019/6/11 21,204.28
- 2019/6/10 21,134.42
- 2019/6/7 20,884.71
- 2019/6/6 20,774.04
- 2019/6/5 20,776.10
- 2019/6/4 20,408.54
- 2019/6/3 20,410.88
- 2019/5/31 20,601.19
- 2019/5/30 20942.53
- 2019/5/29 21003.37
- 2019/5/28 21260.14
- 2019/5/27 21182.58
- 2019/5/24 21117.22
- 2019/5/23 21151.14
- 2019/5/22 21283.37
- 2019/5/21 21272.45
- 2019/5/20 21301.73
- 2019/5/17 21250.09
- 2019/5/16 21062.98
- 2019/5/15 21188.56
- 2019/5/14 21067.23
- 2019/5/13 21191.28
- 2019/5/10 21344.92
- 2019/5/9 21402.13
- 2019/5/8 21602.59
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA:21,072.74円
- 標準偏差:287.85円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ : 21936.28 円
- +2σ : 21648.43 円
- +1σ : 21360.58 円
- 25SMA : 21072.74 円
- -1σ : 20784.89 円
- -2σ : 20497.05 円
- -3σ : 20209.2 円
ボリンジャーバンド水準で見ると6/11は25SMA:21072.74円を130円ほど超えて終値をつけています。
6/11のナイトセッションでも21170円付近で引けています。
6/12はこのまま+1σ21360円を目指すか、25SMAの21072円まで戻すかに注目です。
今週の要注意「メジャーSQ」とは?
今週はメジャーSQがあるため要注意です。
SQとはSpecial Quotationの頭文字を取ったものです。
「特別清算指数」と呼ばれます。
毎月第2金曜日は日経225先物などのSQ精算日です。
そのため、材料に関係なくお金を動かす人たちがいます。
SQは当該限月の第2金曜日に算出されます。
先物とオプションの両方の精算がある3,6,9,12月の第2金曜日に算出されるものを「メジャーSQ」、それ以外の月の第2金曜日に算出されるものを「マイナーSQ」と言います。
つまり、今週はメジャーSQであり、年に4回しかない大きく相場が乱されるイベントが待っています。
このSQ日が当該限月の取引の決済日であり、当該限月の取引はその前日までとなります。
取引の最終日までに反対売買で決済されなかった建玉は、SQ日にこのSQの値段で強制的に決済されます。
コールオプションやプットオプションは、簡単に言えば精算日に日経平均株価がいくらになるかを予想するゲームです。
当たれば大金が入り、外れれば損失です。
そのため、当たりを勝ち取るために、都合の良い方向にお金を動かす投機筋と呼ばれるヘッジファンドがいます。
このことを念頭に置き、毎月第2週の日経平均株価は乱れる可能性を理解しましょう。
まとめ
- 本日も緩やかに株価続伸!?
- 今週はメジャーSQがあるので要注意
- 21360円:ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 21240円:PER水準で見た場合→PER12倍
- 21073円:25日移動平均線
- 20785円:ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
相場の予測はできません。
しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。
異常な安値はいずれ修正され上がります。
異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。
そのため、このブログでは株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
以上、「【2019.6.12】日経平均株価はいつまで上がる?あのイベントに注意。【初心者向け】」の相場分析でした。
参考書籍
ゾーン 相場心理学入門 (ウィザードブックシリーズ) [ マーク・ダグラス ]
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